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弱まる
「弱まる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
弱まるの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「石狩川」より 著者:本庄陸男
のほてったような眼に、男はどぎまぎと下を向いてしまった。女の気持に目をつぶって、
弱まる心をおさえつけた。
「すこしこみ入った調べものがあるので」
――実は独り....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
空景気を見失って、少なくとも沈静に帰し落ち付いて行くだろうと思う。 但し決して
弱まるとは考えないが、これに対比して又、自由主義に関する諸問題も著しく落ち付いた....
「日輪」より 著者:横光利一
叫喚は、終日終夜、秋風のままに宮のうえを吹き流れた。そうして、次第に彼らの叫喚が
弱まると一緒に、その下の耶馬台の宮では、着々として戦の準備が整うていった。先ず兵....
「梟雄」より 著者:坂口安吾
て後釜を狙っている。妙椿が死ねばお家騒動が起って血で血を洗い、斎藤の勢力は一時に
弱まるに相違ない。その機に乗じて斎藤を亡し主権を恢復する考えであるが、貴公は彼の....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
見を望まれるなら、なにか御恩寵の証拠を示して、エセックスの地位が、群島襲撃の件で
弱まるどころか、反対に、以前よりいっそう強固に確立されたことを、世間に思い知らせ....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
る ほとけとは 何か なにものか 宇宙に充満している 真実だ 力だ われらの心の
弱まるとき 窪むとき 直ぐに 真実よ 力よ、来れと 直ぐに 呼ぶべし 念ずべし、....
「三国志」より 著者:吉川英治
兵器』そのものが主ではない。故に、これらの新兵器を蜀が持つことによって、蜀の兵が
弱まるようなことがあっては断じてならないと、それを将来のために今から案じられる」....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
すべてであったが――お互いに扶けあい、励ましあって、 「離れまいぞ」 「散っては
弱まる」 「峠の上、番場の宿まで出れば、防ぎはなしやすい」 「伊吹の城とも、目と....