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弱化
「弱化〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
弱化の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
失なわしむ 普通出版界に普及せし悪影響 融通金主の当惑 多数少国民を荼毒せし文
弱化 印税成金の堕落 広告不信認の悪例を作りし罪 国産用紙の浪費 批評不公正の悪....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
義の世界を現出させた。そうして人類文化を日に日に無中心化させ、自涜化させ、神経衰
弱化させ、精神異状化させて、遂に全人類を精神的に自滅、自殺化させた虚無世界の十字....
「山本有三氏の境地」より 著者:宮本百合子
、その主観的な考えかたで、「生命の冠」の有村恒太郎の行為より遙に社会性が尠く、貧
弱化した。「真実一路」のこの主人公は、生涯の終りに当って、為すべきと信じてしたこ....
「作家のみた科学者の文学的活動」より 著者:宮本百合子
常識人の目に映るナチは、病的な民族主義の強調などによって、自身の文化、科学をも貧
弱化せざるを得ない矛盾を露出している。石原氏がその学説の解説者として自身を示した....
「今日の文学の展望」より 著者:宮本百合子
くした社会事情は、同時に所謂《いわゆる》純文学の作家たちの成長してゆく条件をも貧
弱化せしめたことである。 プロレタリア文学の否定することの出来ない意義の一つは....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
を書こうと思うわけとお考えになるでしょう、こういう歴史の時期に、経済力をドシドシ
弱化されつつある中流の生活と、土台堅気な勤労者の気風なく生活を流して来た小市民の....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
肉体というものは、旋風と化するほどの酒をうけつけてくれません。胃袋は火星人なみに
弱化していたのである。一週間ほどコンコンとねむりました。ネムリ薬ものまず、さした....
「わが工夫せるオジヤ」より 著者:坂口安吾
味覚的に好むのではなく、眠り薬として用いるのであり、それを受けいれる胃袋は、益々
弱化しつつあるからである。 私は二年前から、肉食することは一年に何回もないので....
「地上」より 著者:島田清次郎
、一人一人が心からお愛想を言って行った。村人達にはたとえどれ程彼ら自身の生活が貧
弱化されても、北野家の富と栄えとは十分な報償であるらしかった。恐ろしいことにはお....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
なに遠い将来のことは考える習慣がほとんどないけれども、しかも、必ずや吾々の子孫の
弱化と衰滅に終らざるを得ない制度を囘避するために吾々は義務としてある程度の努力を....