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「弱法師〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

弱法師の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
水は地へ落ちて音を立てた。 面が一斉に眼を開けた。邯鄲男、痩男、泥眼、不動、弱法師、岩壁に懸けられて夢見ていた、二百の面が彼女を見た。 見られて恥ずかしい....
梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
を援けたい意味であったろう。その曲目は左の通りであった。 柏崎、三井寺、桜川、弱法師、葵上、景清、忠度(囃子)、鵜飼、遊行柳(囃子) 野中氏は感激して岳父の....
山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
見えぬ、煤ふる西の宮に向って、くるめき入る日を見送りに出る。此種の日想観なら、「弱法師」の上にも見えていた。舞台を何とも謂えぬ情趣に整えていると共に、梅の花咲き....
能面と松園さんの絵」より 著者:金剛巌
松本金太郎の姻戚になるし、自然この能面に気を寄せたのでしょうが、面を絵画化して〈弱法師〉を描いている。院展に出した維摩を文殊が説きに行く図の維摩の顔の形なり線な....
私本太平記」より 著者:吉川英治
。 これは、大和田楽の組と、花夜叉の組が申しあわせて、こよいの最終に“天王寺の弱法師”と称する一法師と天狗群の大舞を演ずるための扮装だった。それの出を待つうち....
野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
キキンボウといい、遠州の磐田郡ではヨロボウシともいっている。ヨロボウシは謡曲の「弱法師」にもあるように少年のことであった。はかまを着て出るということが、殊にこう....