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張交ぜ
「張交ぜ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
張交ぜの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「露肆」より 著者:泉鏡花
軒、古道具の主人、山高帽。売っても可いそうな肱掛椅子に反身の頬杖。がらくた壇上に
張交ぜの二枚屏風、ずんどの銅の花瓶に、からびたコスモスを投込んで、新式な家庭を見....
「葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
口も閉めたままで、鍋をかけた七輪の下を煽ぎながら、大入だの、暦だの、姉さんだのを
張交ぜにした二枚折の枕屏風の中を横から振向いて覗き込み、 「姉や、気分はどうじゃ....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
緋鹿子というんだと引立つんですけれどもね、半襟の引きはぎなんぞ短冊形に、枕屏風の
張交ぜじゃあお座がさめるわね。」 と擦るように袖を撫でた。その透切した衣の背に....