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張良
「張良〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
張良の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
天から落ちた。その一つは土の精で、穀城山下に墜ち、化して※橋の老人となって兵書を
張良に授けた。 「この書をよめば帝王の師となることが出来る。後日にわたしを探し求....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
ね、茗荷悪尉」 「変梃な名だなあ、茗荷悪尉だなんて」甚太郎はまたも哄笑した。 「
張良や寝覚を舞う時にね、着けなければならない面なのよ」 「これは何んだろう、この....
「骨董」より 著者:幸田露伴
う語は支那には古い言葉で、昔から無法者が貴人などの墓を掘った。今存している三略は
張良の墓を掘って彼が黄石公から頂戴したものをアップしたという伝説だが、三略はそう....
「海水浴」より 著者:寺田寅彦
網で焼いてがむしゃらに貪り食っていた。その豪傑振りをニヤニヤ笑っていたのは当時|
張良をもって自ら任じていたKであった。自分の眼にもこの人の無頓着ぶりが何となく本....
「郷介法師」より 著者:国枝史郎
。俺は一人の兵も傷めず、龍の口城と船山城とをそっくりと手中へ収めることが出来た。
張良の知謀もこれ迄であろう」 「殿」と郷介は笑しげに、 「それも恋からでござりま....
「赤坂城の謀略」より 著者:国枝史郎
卒の顔には、何等の憂の影もなかった。 我等が信ずる多門兵衛様が――日本の孔明、
張良が、城を開こうとするのである。開くべき筋があればこそ、こうして城を開くのであ....
「迷信解」より 著者:井上円了
義経その人を高めて、凡人以上に置くための一政略より出でたるように思わる。つまり、
張良が黄石公より兵書を授かりし話と同一類であるから、信ずることはできぬ。 民間....
「炭焼長者譚」より 著者:喜田貞吉
俗」に対する「仙」であって、凡人の目には一種の気高き思いをなさしめる場合もある。
張良の黄石公、牛若丸の鬼一法眼、みな一種の山人であった。彼らは浮世の塵を脱して、....
「三国志」より 著者:吉川英治
―高祖皇帝の両側に侍せるはそも如何なる人か、と。 董承は謹んで答えた。 「上は
張良。下は蕭何であります」 「うム。して
張良、蕭何のふたりは、どういう功に依って....
「三国志」より 著者:吉川英治
ょうか。不肖わたくしも、身を屈して、山野に賢人を求めること多年ですが、今の世に、
張良、蕭何、韓信のような人物を望むほうが無理だと思います。そんな俊傑が隠れている....
「三国志」より 著者:吉川英治
、世の腐れ儒者の所為。何で国を興し、民を安んずる大策を知ろう。漢の天子を創始した
張良、陳平の輩といえども、かつて経典にくわしかったということは聞かぬ。不肖孔明も....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
武士も、ちと楠木の名を買いかぶッてはおる。どう見ても義助には、あの正成に、韓信、
張良の智謀の片鱗もあろうとは思えません」 「しかし」 と、義貞は抑えた。自分の....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
僧嚢鈔』に、羊僧の語を解して、 口中に卑しと云心也。羊質など云、同心也。 されば
張良が一巻の書にも、羊質虎皮は恥也と云て、外に虎勢を成て内に羊の心あるを武士の恥....