張見世[語句情報] » 張見世

「張見世〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

張見世の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
根岸お行の松 因果塚の由来」より 著者:三遊亭円朝
てるよ、本当《ほんとう》に」 なんかんと風説《うわさ》しております、そのうちに張見世《はりみせ》の時刻になりましたが、総仕舞で八重《やえ》の揚代《ぎょく》が付....
私娼の撲滅について」より 著者:与謝野晶子
るべきものであると考える。公娼は文字通りに国家の公認した娼婦である。よしや在来の張見世とやらを撤廃せしめるにしても、その営業組織が余りに公開的であり、露骨であっ....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
すとすと離れ際に、「帰途に寄るよ。」はいささか珍だ。白い妾に対してだけに、河岸の張見世を素見の台辞だ。」 「人が聞きますよ、ほほほ、見っともない。」 と、横笛....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
水口の檀那が、子供たち(娼妓)がどれもどれも赤い衿ばかりで並んでいるのを見ると(張見世のことをいうのでしょう)、あまり変りがないので面白くないから、皆|浅葱か藤....
里の今昔」より 著者:永井荷風
たが、しかし吉原の別天地はなお旧習を保持するだけの余裕があったものと見え、毎夜の張見世《はりみせ》はなお廃止せられず、時節が来れば桜や仁和賀《にわか》の催しもま....