強国[語句情報] »
強国
「強国〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
強国の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
デンマークはもっとも憐れなる国でありました。一八六四年にドイツ、オーストリアの二
強国の圧迫するところとなり、その要求を拒《こば》みし結果、ついに開戦の不幸を見、....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
家が今あるがままの状態で、民衆の生活を整理して行くためには、家族が小国家の状態で
強国に維持されることを極めて便利とする。又財産の私有を制度となさんためには、家族....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
すと、あの喧嘩好きの西洋の方が本場らしいのでございます。殊に西洋では似た力を持つ
強国が多数、隣接しており、且つ戦場の広さも手頃でありますから、決戦・持久両戦争の....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
、ドイツおよびイタリアのごときは当時非常の屈辱に遭いしにもかかわらず、今日は世界
強国の中に算入せらる、これ一に国民的精神の発達に因らずんばあらず。 泰西国....
「反戦文学論」より 著者:黒島伝治
て、「金融資本と、それに相応する国際政策とは、結局世界の経済的政治的分割のための
強国間の闘争をもたらすことになる。」 これが即ち帝国主義××である。そうして、....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
っはっ。それはとんでもない誤解です。わが国と貴国とは太青洋を間に挟んだ世界の二大
強国である。太青洋は、永遠に両国の緩衝地帯である。太青洋のあるお蔭で、これら二大....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
。 台湾、朝鮮、カラフトと明治以後の日本は領地をかせぎ、大軍備を誇って世界三大
強国などゝ言っていたが、その生活水準の低さというものは論外で、フィリッピン以上の....
「髭の謎」より 著者:小酒井不木
その日に無罪放免となりました。俊夫君の推定のごとく、主犯人は遠藤博士の実弟で、某
強国から多額の金を貰って毒瓦斯の秘密を奪うために、書生の斎藤を買収して博士を殺し....
「今昔茶話」より 著者:国枝史郎
れ、六国は秦から離れて、バラバラとなった。 面白いのは、秦をはじめ、支那の六大
強国が、そんなように合従したり連衡したりしたのは蘇秦と張儀の弁舌一つにかかわって....
「世界の裏」より 著者:国枝史郎
―此処で僕は云う! それほどの窮乏のドン底にあった独逸が、現在の如き、世界第一の
強国に、わずか、二十年の間に復活しようとは! 日本人よ! しっかりしろ! 日....
「国号の由来」より 著者:喜田貞吉
。倭は燕に属す」など見えている。燕は周末戦国時代において、今の遼東地方に割拠した
強国である。けだし太古においては、所謂倭人は朝鮮半島の南部から、我が九州地方にわ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
リス政府と戦ったところが到底勝を得ないとすれば、我が国はシナによるかあるいは他の
強国によらなくては到底生存を全うすることが出来ないという考えは、確かにこの若宰相....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
立の風を存し、ドイツはドイツ、ロシアはロシア、おのおのその国独立の風あり。西洋の
強国にして、なおかくのごとし。いわんやわが国のごとき、その富といいその力といい、....
「西航日録」より 著者:井上円了
ろなり。 以上欧米巡見をおわり、一言もってその所感を結ばんとす。日本は東洋の一
強国として世界に知られたるも、その強さたるや虚強にして実強にあらず。これをインド....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
があるが、大観すれば両戦争は時代的に交互に現われて来るものと認むべきである。殊に
強国相隣接し国土の広さも手頃であり、しかも覇道文明のため戦争の本場である欧州に於....