強大[語句情報] » 強大

「強大〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

強大の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
うとう》の豕《し》だったということは、どうしてやすやすと認められよう。しかも彼の強大な「我《が》」は「悟《さと》り」と「諦《あきら》め」とに避難するにはあまりに....
或る女」より 著者:有島武郎
ためにあらん限りの手段を試みた。葉子は自分の不可犯性(女が男に対して持ついちばん強大な蠱惑《こわく》物)のすべてまで惜しみなく投げ出して、自分を倉地の目に娼婦《....
時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
されるに及んで、まったく何人も予期しなかった結論に到達しているのである。「国家は強大でなければならぬ。我々はそれを阻害《そがい》すべき何らの理由ももっていない。....
地球を狙う者」より 著者:海野十三
どうだ、わかるかな」 轟博士は、奇想天外なことをいう。電気やガスなどの幾億倍も強大な原動力などというものがこの宇宙に存在しうるのであろうか。僕はあまり意外で、....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
よりも一層詳しく述べている。すなわち、地球も初めには第一種の元素からできていて、強大な渦に取り巻かれた太陽のようなものであったのが、だんだんに黒点に覆われ、それ....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
ルダン以西に主力を用い、パリを大兵力をもって攻囲した上、更に七軍団(十四師団)の強大な兵団をもってパリ西南方から遠く迂回し、敵主力の背後を攻撃するという真に雄大....
デパートの絞刑吏」より 著者:大阪圭吉
私はこの傷を鞭様の兇器で殴り附けたものと感違いした――に与えられた暴力が、非常に強大なものなる事。第二に両手の掌中に残された横線をなす無数の怪し気な擦過傷。その....
怪星ガン」より 著者:海野十三
宇宙の賊とたたかう決心です。アドロ彗星には正義感というものがすこしもないのです。強大にはちがいないが、ゆるしておけない巨人です」 「アドロ彗星というのは、天然の....
太平洋魔城」より 著者:海野十三
全に失敗してしまった。やはり、武力戦よりほかはない。しかし、日本には、世界無比の強大な陸海軍がある。通り一ぺんの軍備では、到底望をとげることは出来ない。そのこと....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
摸倣し、ひたすら迷える者の歓心を買うべくつとめるから、其伝播力、感染力は驚くべく強大である。彼等は神の敵であると同時に人類の敵である。善の敵であると同時に、悪の....
新しき世界の為めの新しき芸術」より 著者:大杉栄
又其の将来にとって、更に遥かに有害である。 「労働者階級は、其の仕事の為めの力を強大にする為めに、有らゆる手段を、快楽の手段をすらも用いなければならない。 「さ....
罪人」より 著者:アルチバシェッフミハイル・ペトローヴィチ
自慢の得意の情がまた萌す。なんだかこう、神聖なる刑罰其物のような、ある特殊の物、強大なる物、儼乎として動かざる物が、実際に我身の内に宿ってでもいるような心持がす....
古事記」より 著者:太安万侶
い間にはこれを僞るものもできたので、これをまとめて整理したのである。朝廷の勢力が強大でなくてはできない。―― 初《はじ》め天皇《てんのう》、帝位にお即《つ....
『火星兵団』の作者の言葉」より 著者:海野十三
更にうれしいのです。たくさん集ってくださればくださるほど、わが国の未来の科学力は強大となるものと考えていいからです。なぜなら、いま日本は、早くそしてたくさんの科....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
は王道文明発育の素地が西洋に比し遥かに優れている。 これに加うるに東洋に於ては強大民族の常時的対立が無く、かつ土地広大のため戦争の深刻さを緩和する事が出来た。....