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強敵
「強敵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
強敵の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
僕はこの獺を相手に河童の戦争した話に少なからず興味を感じました。(なにしろ河童の
強敵に獺のいるなどということは「水虎考略《すいここうりゃく》」の著者はもちろん、....
「お時儀」より 著者:芥川竜之介
ではない。が、出会わずにすませるのは不本意のことも確かである。云わば彼の心もちは
強敵との試合を目前に控えた拳闘家《けんとうか》の気組みと変りはない。しかしそれよ....
「白」より 著者:芥川竜之介
飛びこんだり、あるいはまた狼と戦ったりしました。が、不思議にもわたしの命はどんな
強敵にも奪われません。死もわたしの顔を見ると、どこかへ逃げ去ってしまうのです。わ....
「或る女」より 著者:有島武郎
たばかりの景色からでも来たように驚いて、急いで眼窓《めまど》から顔を引っ込めて、
強敵に襲いかかられた孤軍のように、たじろぎながらまたソファの上に臥倒《ねたお》れ....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
じてマジノ線以西の地区からパリに迫ってこれを抜き、オランダ侵入以来わずか五週間で
強敵フランスに停戦を乞わしめるに至りました。即ち世界史上未曽有の大戦果を挙げ、フ....
「三十年後の東京」より 著者:海野十三
れはちえも力もよわくて、その星人に降参しなければならないかもしれない。そのような
強敵を前にひかえて、同じ地球に住んでいる人間同士が戦いをおこすなどということは、....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
。雁金検事が彼の云うことを信用しているのもどっちかというと、無理はなかった。 「
強敵の覆面探偵よ?」 大江山は今や決死的覚悟を極めた。このままでは、これから先....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
その星人《せいじん》に降参《こうさん》しなければならないかもしれない。そのような
強敵を前にひかえて、同じ地球に住んでいる人間同士が戦いをおこすなどということは、....
「海底都市」より 著者:海野十三
どうしたんだね、君をそんなにびっくりさせたのは……」 と、僕はたずねた。何者か
強敵《きょうてき》においかけられたらしいことは察せられたが……。 「姿を見せたこ....
「恐竜島」より 著者:海野十三
き、またもやポチのほえるのを聞いた。どうやら二等船室の方らしい。いやなほえ方だ。
強敵《きょうてき》におそわれ、身体がすくんでしまってもがいているような声だった。....
「火星兵団」より 著者:海野十三
を上げる。
「け、けしからん。もう君をゆるしておけないぞ」
新田先生は、相手が
強敵であることは知っていたが、こうなってはもうやむを得ない。全身の力をこめて、怪....
「人造人間エフ氏」より 著者:海野十三
だろう」 「なにしろ、エフ氏というやつは、足も早いし、力もたいへんつよい。じつに
強敵だ」 「ははあ大辻さんは、エフ氏がおそろしくなったんだね」 「いや、おそれて....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
と警備隊員は、彼を、ぐるりと取りまいて銃口をつきつけた。 機関大尉は、とっさに
強敵スミス中尉を、突き倒したが、敵は多勢、味方は一人、しかも敵の人数は刻々ふえる....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
真に成る鼎|扛ぐべし 鳴鏑雲を穿つて咆虎|斃る 快刀浪を截つて毒竜降る 出山赤手
強敵を擒にし 擁節の青年大邦に使ひす 八顆の明珠皆楚宝 就中|一顆最も無双 ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ウの力に依り新軍を送り、新戦略を体得し、ナポレオンのロシヤ遠征失敗後はしかるべき
強敵となって遂にナポレオンを倒したのである。 フリードリヒ大王時代の軍事的教育....