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「強豪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

強豪の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
オリンポスの果実」より 著者:田中英光
利、人の利、すべて我々に幸いせず。頼《たの》むは、日本男児の気概《きがい》のみ、強豪《きょうごう》伊太利と英国を向うに廻し、スタアトからピッチを三十七に上げ、力....
暗黒公使」より 著者:夢野久作
に米国で催された国際オリンピック競技では、さしもに列国が歯を立て得なかった水上の強豪、米国の覇権を、名もない日本の小|河童連の手でタタキ落させ、何の苦もなく世界....
白くれない」より 著者:夢野久作
が身の罪業を思ひ知りて神仏の御手に縋らむと思はずや。天地の大を以て見れば、さしも強豪、無敵の鬼三郎も多寡の知れたる一匹の蛆虫。何処より蠢めき来り。何処へ蠢めき去....
ヒルミ夫人の冷蔵鞄」より 著者:海野十三
たわけであった。ヒルミ夫人は自らも過不足なきまでに満足感に達し、万吉郎はいよいよ強豪ぶりを発揮していった。しかも万吉郎の心の隅には、黄いろく萎びた新婚早々のころ....
丹下左膳」より 著者:林不忘
へ逐電《ちくでん》しようと考えていた左膳の見こみに反して、坤竜栄三郎は思ったより強豪、そこへ泰軒という快侠の出現、いままた五人組の登場と、こう予期しないじゃまに....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
のは、マグレで勝っても、よく分って、勝った気持がしないものだ。あのころの中学生は強豪ぞろいで、短距離の高木、ジャンプの織田、南部、いずれも中学生にして日本の第一....
桂馬の幻想」より 著者:坂口安吾
が、公式戦へでられるようになって三年足らず、駈けだしである。新聞社の勝ちぬき戦で強豪をなぎ倒して、名人候補と声の高い強豪津雲と顔があった。天才といえば相手も天才....
越後の闘牛」より 著者:佐藤垢石
けるまで読み耽って母に叱られたことがある。その記憶を辿ってみると、あったあった。強豪犬田小文吾が、毒婦舟虫を追って、古志国古小谷へ旅したとき、たまたま二十村郷の....
雷嫌いの話」より 著者:橘外男
がよく知っとる。 弱将の下、強犬なし 私は、デカという、頗るもって強豪な中型の秋田犬を飼っている。こいつのオヤジは、昔間違って、狼罠にかかってキャ....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
。私はこれこそ男子の本懐と考え、本気になって闘い抜いた。その結果、安藤、田川の両強豪をおさえて、頼母木氏についで第二位で当選した。この時ばかりは本当に勝ったとい....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
のそんな手に乗るようなことはしない。 それに反して、小野家の方は、無禄者でも、強豪の聞え高い者でも、随分、相手にとって試合にも応じると聞いている。どう転んでも....
私本太平記」より 著者:吉川英治
でもう在職十年からになる。 ゆらい九州は統治にむずかしい所とされていた。筑紫の強豪一藩一藩はどれ一つ生やさしい族党ではない。その筑紫で十年以上も探題をつとめあ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
氏は、とうから腹に副線を持っていたらしいかたちがある。 ゆらい、九州の武族は、強豪な聞えが高い。尊氏はまだ六波羅のころから、筑紫の少弐や大友の族党へはいちばい....
黒田如水」より 著者:吉川英治
んぜぬ近畿の大小名を一個一個討って行っても、また東海方面の安定を得ても、甲山陸の強豪を亡ぼし尽しても、結局、それを以て、満足とはいえません。思し召すところの理想....