強賊[語句情報] » 強賊

「強賊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

強賊の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
て来た。あの地方では取締役なるものができ、村民は七名ずつ交替で御影の陣屋を護り、強賊や乱暴者の横行を防ぐために各自自衛の道を講ずるというほどの騒ぎだ。その陣屋に....
十二支考」より 著者:南方熊楠
りくらいは芝居で見及ぶが、専用の武器とは見えず。 だが昔大分地方の鼠の岩屋等の強賊、皇命に従わざりしを景行天皇ツバキの槌を猛卒に持たせ誅殺した事あり(『書紀』....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
いれん》する暗黒の指は、かつて書物をひもとき新聞をひらいたことがない。バブーフも強賊カルトゥーシュに比すればひとりの探検家であり、マラーも凶漢シンデルハンネスに....
黒田如水」より 著者:吉川英治
領内には、播州の山々や僻地の海浜がふくまれているため、いたるところに土豪が住み、強賊が勢力をつくり、これらの土匪を討伐していたひには、ほとんど、戦費と煩労に追わ....
大岡越前」より 著者:吉川英治
や御家人ごろの単なる放埒者の群れは、当然な麻痺や自暴自棄をかさねて、今や純然たる強賊化していた。どの顔も、年をとったというよりは、強悪な仮面を貼りつけたように人....