強酒[語句情報] »
強酒
「強酒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
強酒の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
けた。
事務長はひどく酔ってはいって来た。どんなに飲んでも顔色もかえないほどの
強酒《ごうしゅ》な倉地が、こんなに酔うのは珍しい事だった。締めきった戸に仁王立《....
「岩石の間」より 著者:島崎藤村
してから、いくらかお酒が飲めるように成りました」 「でしょう。一体にこの辺の人は
強酒《ごうしゅ》です。どうしても寒い国の故《せい》でしょうネ。これで塾では誰が強....
「夜汽車」より 著者:牧逸馬
ト君は思った。ラカワナに玉突場を持っているという紳士は問わず語りに、昔この辺は黍
強酒《コウンウイスキイ》の醸造で有名だったことや、それが禁酒《ドライ》になってか....
「梅雨晴」より 著者:永井荷風
えらい。」とわたしは手を拍《う》った。唖々子は高等学校に入ってから夙《はや》くも
強酒を誇っていたが、しかしわたしともう一人島田という旧友との勧める悪事にはなかな....
「つゆのあとさき」より 著者:永井荷風
。どの店へ入っても四、五|盃《はい》ずつウイスキーばかり飲みつづけるので、いつも
強酒の清岡も今夜は足元が大分危くなった。それにもかまわずまたしても通りすがりのカ....