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弾傷
「弾傷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
弾傷の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「流行暗殺節」より 著者:佐々木味津三
郎もその金丸も、思わずあっと、おどろきの声をあげた。 五日の間に、すっかり踵の
弾傷は悪化していたのだ。 しかもいち面に膿を持って、みるから痛そうに赤く腫れあ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
るようになるだろうさ。われわれの知ったことではない。この街路もかわいそうに一面に
弾傷を受けるのか。全く無頼漢どもの寄り合いだ。まず第一に戸を開かないことだ。」か....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
れた老召使い夫婦の者だけにかしずかれてわずかに生きていた。そのうち召使いの老人は
弾傷が原因でこの世を去り私達二人の孤児は良人を失った老婆一人を手頼りにしなければ....
「天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
間。……右手から仙太郎が出て来る。戦い疲れ、着物なども破れたりしているし、それに
弾傷を負っている左の腕を、血でよごれた手拭いで頸から釣っている。空腹と疲労のため....
「斬られの仙太」より 著者:三好十郎
(間。……右手から仙太郎出てくる。戦い疲れ、着物なども破れたりしているし、それに
弾傷を負っている左の腕を、血でよごれた手拭いで頸から釣っている。空腹と疲労のため....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
始めたのを覚えた。勃然として新鮮なる興味が荒涼たる原子野に湧き上がる。 原子爆
弾傷 「先生、ガスを吸うたのでしょうか? 身体中なんとなく具合が悪くて、ふらふら....
「金山揷話」より 著者:大鹿卓
頸へ命中した。細君が声をあげて近所の人を呼び、すぐ病院へ担ぎ込んだが、医者はどの
弾傷ひとつでも絶命的なものだと宣言したという。 「おれはその通知をうけてね。自分....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
などとささやいたりした。 どっちも若いのである。伸びる盛りの肉体だった、武蔵の
弾傷がすっかり癒る頃には、又八はもう薪小屋の湿々した暗闇に、じっと蟋蟀のような辛....