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「弾劾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

弾劾の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
深夜の市長」より 著者:海野十三
明日は、市会の壇場に於て、動坂三郎は、このT市の黄金の鍵を中心にして、高屋市長の弾劾案を上程するつもりであり、かの待合で放言したところから想像すると場合によって....
四条畷の戦」より 著者:菊池寛
っているか。それは、純忠無比な楠公父子を向うに廻したからである。尤も、中島商相を弾劾した菊池中将(九州の菊池神社を中心として、菊池同族会なるものあり、中将はその....
近時政論考」より 著者:陸羯南
を考うるに今日の民権説と少しくその趣を異にし、その立言はすべて駁撃的よりはむしろ弾劾的に近く、道理を講述すというよりはむしろ事実を指摘するにあり。しかれどもその....
十五年間」より 著者:太宰治
ヤ人として取り扱っている、などと何が何やら、ただ意地悪く私を非国民あつかいにして弾劾しようとしている愚劣な「忠臣」もあった。私の或る四十枚の小説は発表直後、はじ....
続黄梁」より 著者:田中貢太郎
て、そこで、呂給諫、及び侍御の陳昌たちを呼んで謀を授けたが、翌日になると郭太僕を弾劾した上書が彼方此方から出てきた。曾はそこで天子の旨を奉じて郭太僕の官職を削っ....
読書法」より 著者:戸坂潤
を経たことのない処から来る現下の日本の哀れむべき文化意識に対する呵責する処のない弾劾なのだ。私は多くの自然科学者達が、本書の態度に学ぶ処あらんことを切望する。 ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
単に感情の問題のみで、仕事の上では嫉視《しっし》を受けるような成功もしなければ、弾劾《だんがい》を受けるような失態もしていませんでした。 名は勤番支配というけ....
ガリバー旅行記」より 著者:スウィフトジョナサン
高等法院長バルマッフ、これらの人々が一しょになって、あなたを罪人にしようとして、弾劾文を書きました。」 こゝまで彼の話を聞いていると、私はむしゃくしゃしてきた....
小翠」より 著者:田中貢太郎
の方では王侍御が言葉を濁すのは確かに宰相がいって何かもくろんでいるから、王侍御を弾劾してはかえって危険であると思って、弾劾することはとうとうやめてしまい、それか....
アインシュタイン」より 著者:寺田寅彦
がわしい人も交じっているようである。これが一日ベルリンのフィルハーモニーで公開の弾劾演説をやって無闇な悪口を並べた。中に物理学者と名のつく人も一人居て、これはさ....
三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
私にも実はマダ謎である。 沼南が議政壇に最後の光焔を放ったのはシーメンス事件を弾劾した大演説であった。沼南の直截痛烈な長広舌はこの種の弾劾演説に掛けては近代政....
四十年前」より 著者:内田魯庵
花形役者として満都の若い血を沸かさしたもんだ。 先年侯井上が薨去した時、当年の弾劾者たる学堂法相の著書『経世偉勲』が再刊されたのは皮肉であった。『経世偉勲』の....
十日の菊」より 著者:永井荷風
《なまり》がないとどうも釣合がわるい。垢抜《あかぬ》けのした東京の言葉じゃ内閣|弾劾《だんがい》の演説も出来まいじゃないか。」 「そうとも。演説ばかりじゃない。....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
クへあてての怒りにあふれた宸翰のなかで彼女は、哀れなサア・ロオジャーを次のように弾劾している。 「ロオジャー将軍の不法は、死に値するほど重大なるものなり。卿等い....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
賛成の第五の理由であります。 第六点は、道義の昂揚、綱紀粛正の面から吉田内閣を弾劾し、不信任案に賛成せんとするものであります。吉田総理は、口を開けば、綱紀粛正....