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弾指
「弾指〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
弾指の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
。おれだけは赦免にならぬのじゃ。――そう思ったおれの心の中《うち》には、わずか一
弾指《いちだんし》の間《あいだ》じゃが、いろいろの事が浮んで来た。姫や若《わか》....
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
《きゅうす》と、佐倉の切り炭を描《えが》くは瞬時の閑《かん》を偸《ぬす》んで、一
弾指頭《いちだんしとう》に脱離の安慰を読者に与うるの方便である。ただし地球は昔《....
「野分」より 著者:夏目漱石
るものの云う事である。後世から見ればずっと縮まってしまう。ずっと遠くから見ると一
弾指《いちだんし》の間《かん》に過ぎん。――一
弾指の間に何が出来る」と道也はテー....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
形に、鳥打帽を押合って騒いでいたから。 戒は顕われ、しつけは見えた。いまその一
弾指のもとに、子供等は、ひっそりとして、エンジンの音|立処に高く響くあるのみ。そ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
の時は、岸辺に群がる見送人は一時にワーッと泣き出したそうでございます。
尊者は
弾指三たびに及んでもはや我を死刑に処せよという合図を致しましたが、死刑執行官吏は....