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弾薬
「弾薬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
弾薬の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ゼラール中尉」より 著者:菊池寛
ぶる恟々《きょうきょう》たるものであった。リエージュの要塞もひそかに動員をして、
弾薬の補充を行った。が、誰も欧州列強の間の協約の効力を十分に信じて、ベルギーの中....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
に聳え立った、JOAKの空中線鉄塔のあたりから、アナウンサーの声が大きく響いた。
弾薬函の傍に跼っている兵士の群は、声のする鉄塔を見上げた。鉄塔を五メートルばかり....
「蠅男」より 著者:海野十三
楽椅子の上に放りだされてあった紙装の小函だった。 「おおこれはどうだ。赤バラ印の
弾薬函だッ。これを使う銃は、僕の探していたアメリカのギャングが好んで使う軽機関銃....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
えは何のために火薬を買ったのだ」 「鳥を捕るためでございます」 「雀ぐらいを撃つ
弾薬ならば幾らもいる筈はない。おまえは何で二、三十|斤の火薬を買ったのだ」 「一....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
になるとか云い伝えられているので、誰も口へ入れる者はなかった。多くは戦争ごっこの
弾薬に用いるのであった。時には細い短い竹を団栗の頭へ挿して小さい独楽を作った。そ....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
皮肉な嘆息をして云った。
「とにかく、この一事だけは断っておこうよ――この席上が
弾薬塔だということをね。とにかくそういう話は、いずれ薔薇園でやってもらうことにし....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
行五人は小屋に押しこめられた。もっとも、番人もつけられず鍵もおろされない。武器も
弾薬も依然として手にある。これはバイエルタールの手抜かりというわけではなく、四か....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
下における火器の照準や発射を司る操縦装置も、ここに集まっていた。通風機、食糧庫、
弾薬庫も、その真下に、相当広い面積を占めていた。だから、万一、地上が悉く敵の手に....
「地球要塞」より 著者:海野十三
階は、整然と分けられ、食料品、燃料、機械類、資材、清水などが貯えられているほか、
弾薬庫もあれば、寝室もあり、執務室《しつむしつ》もあった。 だが、普段、この三....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
ス側に立っているようであった。イギリスからは、また新借款を許したそうであり、兵器
弾薬は、更に活発に、中国へ向けて積み出されていることが分った。 「このようなイギ....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
見られた。さっきから怪力線砲が、しきりに甲板の上をなめるようにしていたが、ついに
弾薬庫を焼きぬいて大爆発を起したためだった。 「うむ、うまくいった。駆逐艦であろ....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
うよりほかないであろう。 飛行島の甲板、砲塔、格納庫、機関部、操縦室、監視所、
弾薬庫、各士官室、無電室、その他ありとあらゆる島内の要所から、この司令塔内へ向か....
「空襲警報」より 著者:海野十三
きる場所であった。そこには近代科学のあらゆる粋をあつめて作った通信設備や発電機や
弾薬や食糧や戦闘用兵器などがそろっていた。 その日の午前中に、各地からの知らせ....
「私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
うと間髪を入れずして射撃手の席に座を占めている。白い煙。砲車の逆行。薬莢の抛擲。
弾薬の運搬。ああ。見ていて眼が痛くなるほどの早さである。もうそれは人間業ではない....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
相当の要塞になっていたので簡単に攻略する事が出来ず、五月二十九日より始めた砲撃も
弾薬不充分で目的を達しかねた。ところが墺将ダウンが近接し来たり、巧みに大王の攻囲....