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当て推量
「当て推量〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
当て推量の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
判然《はっきり》しないのですね」 「薩州だろうの、長州だろうのと云っても、所詮は
当て推量で、確かな証拠もないのですから、表向きの掛け合いも出来ず、この一件はうや....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
て、これはなかなか面倒の仕事である。たとい万事が幸次郎の鑑定通りとしても、それは
当て推量に過ぎないのであるから、動かぬ証拠を押さえなければならない。 「こうなる....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ちに、おれはふいと胸に泛かんだことがある。おめえ達が聴いたら、あんまり夢のような
当て推量だと思うかも知れねえが、その
当て推量が見事にぽんと当たる例がたびたびある....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
)に言わせると、『諸神話は一方では原始的な宗教的観念に基づくと同時にまた他方では
当て推量によって得られた原始的の科学に基づいたものである。』これらの推量なるもの....
「黴」より 著者:徳田秋声
……。」 お銀は塩煎餅を壊しながら、そんな話をしはじめるのであった。 笹村の
当て推量は、その時はそれで消えてしまうのであったが、外出をするお銀の体には、やは....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
心を知らない人の見解だ。況して之を封建的イデオロギーの哲学だと考えることは単なる
当て推量に過ぎない。本当に東洋のものらしく見え、又封建的イデオロギーの哲学らしく....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
から考えて「多分これ位のものだろう」という風に見当をつけた、極めて不合理な一つの
当て推量が、先入主となったところから起った量見違いである。生命の神秘、夢の不可思....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
と、そんなふうにのみ解釈していましたが、そのうちに、お銀様の研究癖が、単にそんな
当て推量では承知しなくなりました。 そこで、書物庫へ入って古書を引出して取調べ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
密に附されただけに、松島から青葉城下へかけて、さまざまの下馬評と、見て来たような
当て推量が、事実らしく伝えられたのは是非もありません。 この宝物こそ――伊達家....
「源氏物語」より 著者:紫式部
あづさ弓いるさの山にまどふかなほの見し月の影や見ゆると なぜでしょう」 と
当て推量に言うと、その人も感情をおさえかねたか、 心いる方《かた》なりませば弓....
「可愛い女」より 著者:神西清
生活をしているのか、家内の様子がどんなぐあいになっているのかということになると、
当て推量をしてみるほかに手はなかった。その
当て推量の種になったのは、例えば彼女が....
「狂歌師赤猪口兵衛」より 著者:夢野久作
か言うて一睨み睨んだという筋になるかナ」 「うむ。先ずそこいらかも知れんがなあ。
当て推量はこの際禁物じゃ。相手が相手じゃけに滅多な事は考えられぬ」 「それはそう....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
に角、仏、菩薩は自分より力の上の方と思うから頼むのですから、頼んだ以上、こちらの
当て推量や短気な勝手注文よりむこうの取捌き方や始末の方が上だと思わねばなりません....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
しているので、その長剣を自由になさるさまを見た時すぐ、もしやと胸に泛かんだので、
当て推量にいってみたのが測らずもほんとをいいあててしまったわけ」 「奇だ! これ....