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当り屋
「当り屋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
当り屋の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
。偶々二三の人が著述に成功して相当の産を作った例外の例があっても、斯ういう文壇の
当り屋でも今日の如く零細なる断片的文章を以てパンに換える事は決して出来なかった。....
「陽炎座」より 著者:泉鏡花
の出尻で、頭から半身また幕へ潜ったが、すぐに摺抜けて出直したのを見れば、うどん、
当り屋とのたくらせた穴だらけの古行燈を提げて出て、筵の上へ、ちょんと直すと、奴は....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
千三屋《せんみつや》が、骨董《こっとう》の仲買から御祈祷師、こんどは富《とみ》の
当り屋とまで手を延ばしたが、相当成功するところが妙だ。九十両も一度にとり込み、十....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
、大番頭さんの女房まで揃えても、ともすると夏は諸《もろ》はだぬぎになったりして、
当り屋仲間の細君が、以前から大家《たいけ》だったように勿体《もったい》ぶっている....
「あなたも私も」より 著者:久生十蘭
な調子で秋川にたずねた。 「日米タイムスのもんですが、水上サト子という、十三億の
当り屋はどこにいます?」 「そんなお嬢さんは知らないね。見るとおり、男ばかりだ」....