当り役[語句情報] » 当り役

「当り役〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

当り役の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
にこの芝居は海老蔵だけが浮き上って、重太郎は出て来ない、この海老蔵は人気取りの場当り役者で、決して名優の部類ではないぞ」 仏頂寺弥助がこういうと、四辺《あたり....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
、一番目の呼物と中幕と、二番目のを選んだり、更にまたその家の贔屓《ひいき》役者の当り役ばかりを選んで幾場もつくったりした。前に言ったような、動かして見せるのでは....
我が円朝研究」より 著者:正岡容
まをうたっているところ、さすがとおもう。余談であるがこの志丈、今は亡き尾上松助が当り役で、これも今は亡き増田龍雨翁に、すなわち句がある。 西瓜食えば松助の志丈....
明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
好評。 ○十二月十日、三代目中村仲蔵死す、七十八歳。近代の名人と呼ばれて、生涯の当り役甚だ多く、なかんずく「源氏店」の蝙蝠安、「村井長庵」の早乗三次、「髪結新三....
春泥」より 著者:久保田万太郎
/″\泪のこぼれるほどそう思いました。」 「いゝえ、あれは、若宮君のこのごろでの当り役。――楽屋でもみんなそういっておったんで、そのわりにあれの評判にならなかっ....