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「当月〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

当月の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
そめながら答えました。 「たしかにござります。先月の二十一日にご注文うけまして、当月二日にお届けいたしました品でござります」 「注文主はだれじゃ」 「ちとご身分....
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
になりますと寒うございますんで、それゆえ頭巾を被りましたんで」 目「なに寒い……当月は八月である、未だ残暑も失せず、夜陰といえども蒸れて熱い事があるのに、手前は....
名人長二」より 著者:三遊亭円朝
人長二郎、其の方は何歳に相成る」 長「へい、二十九でござります」 奉「其の方当月九日の夜五つ半時、鳥越片町龜甲屋幸兵衛並に妻柳を柳島押上堤において殺害いたし....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
のうわさも伝わって来るようになった。 小倉藩より御届け 口上覚え 「当月十日、異国船一|艘、上筋より乗り下し、豊前国田野浦|部崎の方に寄り沖合いへ碇....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
から掛け合いになったために、因州軍でも捨てて置かれなかったのだと言うものがある。当月二十六日の夜に、宿内の大野屋勘兵衛方に止宿して、酒宴の上であばれて行ったのも....
草迷宮」より 著者:泉鏡花
」 と、やや歎息をするようだったが、更めて、また言った。 「時に、この邸には、当月はじめつ方から、別に逗留の客がある。同一境涯にある御仁じゃ。われら附添って眷....
怨霊借用」より 著者:泉鏡花
栄え遊ばすそうで。……ただ、もし、この頃も承りますれば、その上方の御老体は、今年当月も御湯治で、つい四五日あとにお立ちかえりだそうでござりますが。――ふと、その....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
、なれども、二、三日づつはよひ日もあり、またまたあしきこともおほく御座候へども、当月に相成り、いつかう少々もたへまなく打ふし居申候。命の限りはわかり不申候へども....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
仲買人―― report, prime, fin courant.(鞘、打歩、当月払) カルタ賭博者《とばくしゃ》―― tiers et tout, refa....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
門の命日を忘れていたが、誘われるままに来てみると、すぐ命日かと思いのほか、法要の当月までにはまだ一週間も間があるのだ。 「どうも、変だな。何かあるんじゃないかな....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
女学校に募集致し候専修科と申へお出し候はゞ如何哉。是は追々新聞広告に見え候通り、当月十五日|迄に願書|御出被下たく、右科中に英語、和文、音楽(○是は西洋ピヤノよ....
画工と幽霊」より 著者:岡本綺堂
足して、主人公はお出になっているのかと尋ねると、「イエまだお出にはなりませんが、当月|末にはお出なさるに違ありません」との事。それから晩餐の御馳走になって、奥の....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
ない、紀伊國屋は幇間の方ではないが、経師屋の方でお出入だ、あの十畳の広間は、表徳当月の二十八日までに天井を凸凹なしに遣ってくれ、へえ、宜しい心得たというので遣っ....
雲霧閻魔帳」より 著者:吉川英治
かしら?」 伝馬では、もうくどい吟味はない。白洲で、二番目の時、其方ども五人、当月二十七日、磔刑を命じる――と、それだけのいい渡しをうけたに過ぎなかった。 ....