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当期
「当期〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
当期の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
》へ来た処が、先《せん》に住《すま》った家は人に譲ったから、まア家の出来るまで、
当期此の庵室におる積りで、だが手前能く尋ねて来たねえ」
隅「誠にどうも御無沙汰....
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
》を構うと云われては困ります、何も銭金をお貰い申しに参った訳ではありませんから、
当期此方の台所《だいどこ》の隅へ置いて下さい、五年掛るか十年掛るか知れませんが、....
「とむらい機関車」より 著者:大阪圭吉
のB町を引挙げたんです。 ――一体、機関庫助役の片山と言う人は、もう部下達も相
当期間|交際ってたんですが、どうもまだ、時々人を不審がらせる様な変な態度に出るの....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ことはすまい、まあ、当分、足を抜いていさえすれば、おのずからほとぼりも冷めて、相
当期間の後には、無事、帰参のできるようになるにきまっている。それまでの間、知人も....
「百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
つないで置き、さて全く改心の見込無きものとして断然死刑に処してしまうか、或いは相
当期間|禁錮《きんこ》して、再び真猫に帰り得る見込有りや否《いな》やを試験するか....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
、さすがの探偵たちも、この男が犯人だということは、他のキッカケがなければ、なお相
当期間発見されなかったろう。 伊東の暖香園へ泊った浜本浩氏もカバンをやられた。....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
情をヒレキするが、よその犬には振り向くこともない。 去年死んだコリーは牧場で相
当期間育ってきたらしく、牛や馬を見ると目つきが変るほど喜んで、親愛の情をヒレキし....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
を輸出するという点を除いてはポウランドにほとんど似たところのない国にとっても、相
当期間適当なことであろう。
しからば、住民の勤労が主として土地に向けられ、穀物....
「伝不習乎」より 著者:北大路魯山人
フランスの有名な魚料理店に七年とか十年とかいたという男であるというのが看板で、相
当期待をかけていたらしい。 ところが行ってみると、そこに並べてある材料の魚を見....