当番[語句情報] »
当番
「当番〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
当番の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
」
忠左衛門は、こう云いながら、また煙草《たばこ》を一服吸いつけた。
「今日の
当番は、伝右衛門《でんえもん》殿ですから、それで余計話がはずむのでしょう。片岡な....
「忠義」より 著者:芥川竜之介
ず》二三ヶ所、背中右の脇腹まで筋違《すじかい》に一尺五寸ばかり」である。そこで、
当番御目付土屋長太郎、橋本|阿波守《あわのかみ》は勿論、大目付|河野豊前守《こう....
「或る女」より 著者:有島武郎
い事だと思っていた。葉子は宿直|部屋《べや》に行って、しだらなく睡入《ねい》った
当番の看護婦を呼び起こして人力車《じんりきしゃ》を頼ました。
岡は思い入った様....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
寝際には必ず一度ずつ、入院患者の病室を、遍く見舞うのが勤めであった。 その時は
当番の看護婦が、交代に二人ずつ附添うので、ただ(御気分はいかがですか、お大事にな....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
見る。 暁の三時に、また敵機一つ来る。毎夜つづけてくる。六日以来ずっとだ。夜の
当番は、私がやることにした。敵もこず、警報だけ出て、寒さにぶるぶるふるえるだけで....
「骸骨館」より 著者:海野十三
備にとりかかろうや。みんな手わけをして作れば、今夜の間に合うよ。そして胆だめしの
当番は、あそこのくぐり戸からこっちへ入るんだよ。そして鉦をかんかんと叩かせ、それ....
「宇宙の迷子」より 著者:海野十三
のような、いん石群には、すっかりきもっ玉をうばわれた形であった。 そのとき操縦
当番の千ちゃん山ノ井少年は、ポコちゃんに答えようともせず、前のテレビジョンの映写....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
、飛行服をつけた者がしきりに通っている。これは忍谷基地の地上指揮所の屋内である。
当番の電信兵の顔の右半分が、画面の端にあらわれているが、それが何だかおどけたよう....
「火星兵団」より 著者:海野十三
ってくれ」
「はい、かしこまりました」
課長が、また室内に引きこもうとすると、
当番の刑事巡査が飛んで行って声をかけた。
「課長。あの面会人ですが、いつまでおれ....
「火薬船」より 著者:海野十三
とりかえして、先へいそごうぜ」 「はい、はい。心得ました」 一等運転士は、操舵
当番へ、大ごえで進航命令を下した。それと同時に、平靖号へも、全速力で、ノーマ号の....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
の点検その他が終ると、ひとりでことことと狭い鉄梯子を伝って機関部へ下りていった。
当番下士官が、椅子からとびあがって、さっと敬礼をした。 「おう。川上機関大尉はい....
「白金之絵図」より 著者:泉鏡花
。 那須野ヶ原の古樹の杭に腰を掛け、三国伝来の妖狐を放って、殺生石の毒を浴せ、
当番のワキ猟師、大沼善八を折伏して、さて、ここでこそと、横須賀行の和尚の姿を、そ....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
に、見馴れた二足の下駄が揃えてある。先生お出掛けらしい。玄関には下の塾から交代の
当番で、弁持十二が居るのさ。日曜だったし……すぐの座敷で、先生は箪笥の前で着換え....
「昔のことなど」より 著者:上村松園
していられた内にこんなことを話されました。 楳嶺塾である時絵巻を写すことになり、
当番を作って毎日何人かずつ一緒に通っては仕事をさされたが、ある日私は何かの差支え....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
徒や士官候補生に特別の軍服を着せ、士官候補生を別室に収容して兵と離隔し身の廻りを
当番兵に為さしむる等も貴族的教育の模倣の遺風である。速やかに一抛、兵と苦楽をとも....