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当直
「当直〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
当直の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
のであろう。それでなければ、彼は、更に自身|下《しも》の間《ま》へ赴いて、当日の
当直だった細川家の家来、堀内伝右衛門を、わざわざこちらへつれて来などはしなかった....
「或る女」より 著者:有島武郎
っとき》延ばしに容態の回復を待ちこがれた。それはしかしむだだった。つやがあわてて
当直医を呼んで来た時には、葉子はもう生死を忘れて床の上に身を縮み上がらしておいお....
「三つの窓」より 著者:芥川竜之介
の下士は罰をすました後、いつか行方不明になってしまった。が、投身することは勿論|
当直のある限りは絶対に出来ないのに違いなかった。のみならず自殺の行われ易い石炭庫....
「壊れたバリコン」より 著者:海野十三
構えをしていました。 「何者かアーッ」 と又歩哨が叱鳴りました。僕は、 「至急
当直将校に会わせて下さい。内容はお目に懸らなければ言えませぬ。早く願います。僕の....
「白蛇の死」より 著者:海野十三
を書きこんだ送電日記表の大きな紙と、鉛筆が一本|無雑作に投げ出されていたが、然し
当直技手の姿は何処にも見えなかった。 今、全く人気の無いこの大きい酒倉のような....
「赤外線男」より 著者:海野十三
す」 「自殺の原因は何です」 「全然|素人じゃないという噂さもありましたが……」
当直は、記者に囲まれたなり、ふかぶかと椅子の中に背を落とした。そして帽子を脱いで....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
といい対策を講じ、アメリカの手にのらないようにしなければならぬ。とりあえず夜分の
当直は私が引受け、そして早寝をすることにしよう。 ◯二度の空襲とも、夢のなかで空....
「海底大陸」より 著者:海野十三
かけた双眼鏡のつり革をいじりながら、ひとりごとをいった。 そのとき、タラップを
当直の水兵がトコトコと靴音をさせてあがってきた。 「――おォーイ、スミス警部どの....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
た。 夜にはいって一時間ほどすると、(時計の針のうえだけでの夜だ、その時間には
当直のほかはみんな睡ることにしていた)
当直の監視員がさわぎだした。 「たいへんで....
「金属人間」より 著者:海野十三
まわりに私服警官数名を配置し、博士の行動を監視させておいた。ところが、かれら監視
当直の者の話では博士はずっと邸内にとどまっていたらしく、けっして外出しなかったそ....
「超人間X号」より 著者:海野十三
は、大した用事もないから大ぜいの人がいる必要はないのであった。 きょうも測定|
当直《とうちょく》の古山《ふるやま》氏ほか二人と、巡視《じゅんし》がすんで休憩中....
「火薬船」より 著者:海野十三
いて、その準備に、帳簿と書類の間にうずもれて、きりきりまいの最中だった。そこへ、
当直の二等運転士が、注進のため、船長室へとびこんできた。 「船長。いよいよ来まし....
「大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
時刻 「第六直艇夫、作業やめ。第一直艇夫、持ち場につけ!」 高声器から、先任の
当直操縦士の声が、ひびきわたる。 「そら、交替だ」 だっだっだっと、靴音が廊下....
「太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
清川大尉の手には、一枚の紙片が、しっかと握られています。 「全員集合しましたッ」
当直将校が報告をいたしました。 「気を付けッ」 一斉に、サッと、全員は直立不動....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
丁度そのときだった。 前檣楼の下の桁に、するすると信号旗があがった。下では
当直の大きな叫声! 「右舷寄り前方に、飛行島が見える!」 おお飛行島! いよ....