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「形姿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

形姿の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
闇夜の梅」より 著者:三遊亭円朝
》の股引腹掛と云う風体《ふうてい》。 男「まア御免なさい、私《わっち》アこんな形姿《なり》をしてえますが、その長安寺の門番でげす」 梅「おや/\、それじゃア....
虞美人草」より 著者:夏目漱石
こっちが紙屑籠《かみくずかご》、こっちが洋灯《ランプ》の台」 「そんなハイカラな形姿《なり》をして、大きな紙屑籠なんぞを提げてるから妙なんだよ」 「妙でも仕方が....
草枕」より 著者:夏目漱石
をぐずぐず、どこへ行きなさると、いきなり、驚ろかされたて、ハハハハ。御前はそんな形姿《なり》で地体《じたい》どこへ、行ったのぞいと聴くと、今|芹摘《せりつ》みに....
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
気に並んで居るのでございます。お婆さんが茶を売って居る処へ三人連で浴衣に兵子帯の形姿で這入ろうとすると、何を思ったか掛茶屋の方を見て、車夫の峯松が石坂をトン/\....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
っかりしていた。それは同じ堂内の梵天(寺伝日天)にも劣らない堂々たる作で、女人の形姿を女神の姿にまで高めている。が「天女」として「女」の感じを強調した痕は著しい....
解説」より 著者:原田義人
ていた。本カフカ集の作家論の筆者であり、この短いカフカ論は彼の『時代のさまざまな形姿』(一九三〇)という評論集に収められたものであるが、今日でもカフカの作品の最....
古事記」より 著者:太安万侶
神の子と知つた次第は、上に述べたイクタマヨリ姫は美しいお方でありました。ところが形姿《かたち》威儀《いぎ》竝《なら》びなき一人の男が夜中にたちまち來ました。そこ....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
うです、親兄弟に歎きをかけては済まねえ……美しい女ですね」 男「私は斯んな胡散な形姿をしてえるから、怪しい奴だと思おうが、私は伊皿子台町にいる船頭で、荷足の仙太....