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「形式〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

形式の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十本の針」より 著者:芥川竜之介
たちはあらゆる懺悔《ざんげ》にわたしたちの心を動かすであろう。が、あらゆる懺悔の形式は、「わたしのしたことをしないように。わたしの言うことをするように」である。....
第四の夫から」より 著者:芥川竜之介
を軽蔑《けいべつ》せずにはいられないであろう。が、僕にいわせれば、あらゆる結婚の形式はただ便宜《べんぎ》に拠《よ》ったものである。一夫一妻の基督《キリスト》教徒....
戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
というと、歌にしても、発句にしても、彼の全部をその中に注ぎこむためには、あまりに形式が小さすぎる。だからいかに巧みに詠《よ》みこなしてあっても、一句一首のうちに....
或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
と云うばかりではない。すべてが、彼の道徳上の要求と、ほとんど完全に一致するような形式で成就した。彼は、事業を完成した満足を味ったばかりでなく、道徳を体現した満足....
路上」より 著者:芥川竜之介
から下《しも》は近代|仏蘭西《フランス》の石版画まで、ありとあらゆるこうした画の形式を一々詳しく説明してから、 「そこで面白い事にはですね、あの真面目《まじめ》....
葬儀記」より 著者:芥川竜之介
臨んでも、悲しくなる気づかいはないと思っていた。そういう心もちになるには、あまり形式が勝っていて、万事がおおぎょうにできすぎている。――そう思って、平気で、宗演....
或る女」より 著者:有島武郎
すべてそういう習慣を天《てん》から考えの中に入れていない倉地に対して今さらそんな形式事を迫るのは、自分の度胸を見すかされるという上からもつらかった。その誇りとい....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
ここには私がいる。かしこには外界がある。外界は私に攻め寄せて来る。私は経験という形式によって外界と衝突する。そしてこの経験の戦場から反省という結果が生れ出て来る....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
があるのである。 最も興味のあるのは我々現在の観念の萌芽が最古の最不完全な概念形式の中に既に認められることである。これらの観念がその環境の影響を受けながら変遷....
世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
小枝、と言うよりはむしろ小枝に似たある不格好な細長い物体の上に、一人の――まるで形式を無視した、醜い盲人が斜めに身を支えている。その人物たるや、まったく歪んだ、....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
言って居りましたが、もちろんそれはただの夢ではないのです。つまり私達の意思が夢の形式で、病床の母に通じたものでございましょう……。 それは兎に角、あの時私は母....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
のである。すると多くの場合に通信が現れるが、しかし必ずしも当てにはならない。他の形式の現象が起ることもある。健康状態が面白くないと、無現象のこともあるが、そんな....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
とも、またサンデマニアンともいう。 大体の教義については、清教徒に近く、礼拝の形式においてはプレスビテリアンに似ている。しかしこの宗の信者は他の教会と全く不関....
北海道に就いての印象」より 著者:有島武郎
而して現在の北海道は、その土地が持つ自然の特色を段々こそぎ取られて、内地の在来の形式と選む所のない生活の維持者たるに終ろうとしつゝあるようだ。あの特異な自然を活....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
財貨では五百億ドルといわれております。これほど迷惑をかけた中国との関係には、まだ形式的には戦争の状態のままであります。これは修正をされていかなければならぬと思う....