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形式美
「形式美〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
形式美の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「食魔」より 著者:岡本かの子
った。富贍な食品にぶつかったときはひと種で満足するが、貧寒な品にぶつかったときは
形式美を欲した。彼は明治初期に文明開化の評論家であり、後に九代目団十郎のための劇....
「大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
だけで、他に劇を構成する何ものも見出さないのである。勿論、そこには歌舞伎劇独特の
形式美と感覚はあるが、その他に、日本人が殺人、流血に特殊な興味をもっているという....
「芝刈り」より 著者:寺田寅彦
を作るというむつかしい幾何学の問題を無意識に解いて、そしてわれわれの空間の微妙な
形式美を味わっている事には気がつかないでいた。相撲取草を見つけて相撲を取らせては....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
風は、概して情緒的の音楽感を高調し、古典派や高踏派に属するものは、美術的の静観と
形式美とを重視する。 かく主観主義と客観主義とは、凡《すべ》ての芸術の部門に於....
「異性に対する感覚を洗練せよ」より 著者:岡本かの子
現代の女性の感覚は色調とか
形式美とか音とかに就いて著るしく発達して来た。全ゆる新流行に対して、その深い原理....
「霊廟」より 著者:永井荷風
かに有益なる教訓と意外なる驚嘆の情とを与えてくれたか分らない。 自分はもしかの
形式美の詩人テオフィル・ゴオチエエが凡そ美しき宇宙の現象にして文辞を以ていい現わ....