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形見分け
「形見分け〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
形見分けの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「籠釣瓶」より 著者:岡本綺堂
あいつの末は見たくない」 口癖にこう言っていた父は、自分の生きているあいだに、
形見分けの始末なども残らず決めておいた。足利《あしかが》の町へ縁付いている惣領娘....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
親父もあるから、跡に残った方が宜かろう、と云って下すったが、多分にお手当も戴き、
形見分けも頂戴し、殊に五ヶ年も奉公した御主人様が零落れて出るのを見棄てゝは居られ....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
、教会としての中央への義務寄金も心ばかりはしました。亡くなる前には、自身の履歴、
形見分けの目録、後の処分の事まで明細に書き遺し、洗うが如き貧しさの中から葬式|万....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
倅は、家にいるか」
「はい」
「呼べ」
靱負は、そういってから、用人に
「この
形見分けは、吉兵衛から、それぞれに届けさせい」
と、いった。
吉之助は、両....