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彦
「彦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
彦の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
やっぱり細い銀の煙管を、うすい唇の間にくわえながら。
八
「また種
彦《たねひこ》の何か新版物が、出るそうでございますな。いずれ優美第一の、哀れっぽ....
「犬と笛」より 著者:芥川竜之介
いく子さんに献ず
一
昔、大和《やまと》の国|葛城山《かつらぎやま》の麓に、髪長
彦《かみながひこ》という若い木樵《きこり》が住んでいました。これは顔かたちが女の....
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
じょ》はあの中に見出す事は出来ません。あそこに歌われた恋人同士は飽《あ》くまでも
彦星《ひこぼし》と棚機津女《たなばたつめ》とです。彼等の枕に響いたのは、ちょうど....
「白」より 著者:芥川竜之介
の過失に依《よ》り、田端一二三会社員|柴山鉄太郎《しばやまてつたろう》の長男|実
彦《さねひこ》(四歳《しさい》)が列車の通る線路内に立ち入り、危く轢死《れきし》....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
ぬ。
日本人
我我日本人の二千年来君に忠に親に孝だったと思うのは猿田
彦命《さるたひこのみこと》もコスメ・ティックをつけていたと思うのと同じことである....
「忠義」より 著者:芥川竜之介
上、彼はこれまで、始終修理に対して、意見番の役を勤めていた。彼が「板倉家の大久保
彦左《おおくぼひこざ》」などと呼ばれていたのも、完《まった》くこの忠諫《ちゅうか....
「片信」より 著者:有島武郎
に対してはすぐに答えておいた(東京朝日新聞)。その後になって現われた批評には堺利
彦氏と片山伸氏とのがある。また三上於菟吉《みかみおときち》氏も書いておられたが僕....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
ら安田の屋敷前へ移っていた。僕はそこへ二、三人の同級の友達と通って行った。清水昌
彦もその一人だった。 「僕は誰にもわかるまいと思って水の中でウンコをしたら、すぐ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
おきたいと思う。 昭和六年八月下旬 本郷曙町に於て寺田寅
彦....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
でもなけれど、さりとて全く跡方もないというのではありませぬ。つまり天津日継の皇子
彦火々出見命様が、姉君の御婿君にならせられた事実を現世の人達が漏れきいて、あんな....
「明治十年前後」より 著者:淡島寒月
草双紙、読本その他|寛政、天明の通人たちの作ったもの、一九、京伝、三馬、馬琴、種
彦、烏亭焉馬などの本が沢山にあった。特に京伝の『骨董集』は、立派な考証学で、決し....
「諸国の玩具」より 著者:淡島寒月
を父があげた事を覚えています。ツマリ当時の奇人連中は、京伝馬琴の一面、下っては種
彦というような人の、耽奇の趣味を体得した人であったので、観音堂の傍で耳の垢取りを....
「島木赤彦氏」より 著者:芥川竜之介
屋文明君から島木さんの訃を報じて貰った。それから又「改造」に載った斎藤さんの「赤
彦終焉記」を読んだ。斎藤さんは島木さんの末期を大往生だったと言っている。しかし当....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
でおかれるのかとんと分らない。いまから考えると全く無茶な話だ。当時市ヶ谷には堺利
彦、徳田球一、小岩井浄、田所輝明など第一次共産党事件関係者などもいて警戒は厳重、....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
は僕の作文ではない、二、三年前に故人になった僕の小学時代の友だちの一人――清水昌
彦君の作品である。「泰ちゃん」はこういう作文の中にひとり教科書のにおいのない、生....