彦山[語句情報] » 彦山

「彦山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

彦山の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
骸骨の黒穂」より 著者:夢野久作
いた乞食連中がいつの間に、どこへ消えたのか殆んど一人も居なくなっていた。程近い英彦山参りや、新四国参りの巡礼以外には探しても見当らなくなってしまった。人々はこう....
白くれない」より 著者:夢野久作
を重ね行くうちに、いつしか思ひの外なる日田の天領に紛れ入りしかば、よき序なれと英彦山に紛れ入り、六十六部に身を扮装して直江志津の一刀を錫杖に仕込み、田川より遠賀....
鼻の表現」より 著者:夢野久作
としては、鞍馬山の大僧正が何といっても日本天狗道の管長格でありましょう。九州では彦山の豊前坊、四国では白峯の相模坊、大山の伯耆坊、猪綱の三郎、富士太郎、大嶺の善....
十二支考」より 著者:南方熊楠
こたつ》にもえてして猫の恋心」ちゅう句に「雪の日ほどにほこる古疵《ふるきず》」。彦山権現《ひこさんごんげん》の戯曲に京極内匠が吉岡の第二女に「長刀疵《なぎなたき....
山本有三氏の境地」より 著者:宮本百合子
たのもこの年のことである。 一九二三年。早稲田大学講師辞任。「同志の人々」「海彦山彦」等。 一九二四年。震災で演劇雑誌が全滅したので、劇作家協会が主体となり....
彦山に登る」より 著者:杉田久女
私は今年英彦山に五六度登った。 或人々は彦山はつまらぬ山だという。 成程銅の大鳥居から....
次郎物語」より 著者:下村湖人
……」と言うのだった。 しかし、何よりも宝鏡先生を神経質にさせたのは、自分に「彦山山伏」という綽名があるのを知ったことだった。先生の郷里が大分県の英彦山の附近....
空家」より 著者:宮崎湖処子
戚《しんせき》の保証を要することを阿園に告げ、次の日世に知られぬ尼院ありと伝うる彦山《ひこさん》に登り、二日の後に帰り来たり、夫ありて夫に死なれ、子ありて子に後....
岩魚」より 著者:佐藤垢石
郷近村の謎のたねとなっている。これは、石坂家では美しい男ばかり生むから、越後国彌彦山に棲む※太郎婆あさんと呼ぶ雪女に、攫われて行くのであると村人は信じているので....
手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
ます。不便な所で荷を車で出す道さえありません。福岡県と大分県との境にある有名な英彦山にはほど遠くない所であります。その山の近くに小石原と呼ぶ窯場がありますが、小....
野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
クジナとの間には、最初から語原の関係はなかったようである。 その次には越後の弥彦山の麓の村などに、ゴゴジョウというのがまたタンポポのことである。これは諏訪あた....
野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
いうのだといっている。昔々春の末にある一人の狩人が、黒という狗をつれて狩に入り、彦山に近い山の中で鹿を見つけた。それが彦山権現の神鹿であることを知らずに、七日七....