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彫り付け
「彫り付け〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
彫り付けの前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「番町皿屋敷」より 著者:岡本綺堂
の袖の上に、月の雫かと思うような白い花びらをほろほろと落した。 お菊は胸の奥に
彫り付けられているその夜の夢を今更のように思い泛べた。若い主人と若い腰元との恋は....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
行きました。すると路が間違ったのか、どうも教えてくれたところの石に大きな仏さんが
彫り付けてあるという場所へちっとも出ない。どれだけ行っても出ない。出ないはずです....
「忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
事実として聞えぬわけには行かなかった。 右近の言葉は、彼の耳朶《じだ》のうちに
彫り付けられたように残っている。 考えてみると、忠直卿は今日の華々しい勝利の中....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
駕している者……千態万状の羅漢の像が、昨日今日|鑿で彫ったかのように、鮮かに岩へ
彫り付けられていた。 それは夜光虫が動くからでもあろう、入江一杯に充たされてい....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
しだした。父はもう六十近かった。私の郷里の習慣では生きているうちから法名を墓石に
彫り付けてあって、朱墨を入れてあるのであった。 「お父さん、人間は皆死ぬのだから....
「春の大方山」より 著者:木暮理太郎
た小高い所にある。石段を上ると破れた堂のようなものがあって、附近には大願成就など
彫り付けた石塔が多い。堂の前から右に石段を下ると、呀然として人穴の洞窟が口を開い....
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
もいったような人であるらしい。それは表札が家不相応にしゃれた篆刻で雅号らしい名を
彫り付けてあるからである。六、七年ほど前からポインター種の犬を飼っている。ほんの....
「幻影の盾」より 著者:夏目漱石
鋲の輪の内側は四寸ばかりの円を画《かく》して匠人の巧を尽したる唐草《からくさ》が
彫り付けてある。模様があまり細か過ぎるので一寸《ちょっと》見ると只不規則の漣※《....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
い、筑波山などは、これから出来ているということである。 石柱の両面に楔形文字が
彫り付けてある。表面は二十一欄に分ち、一欄毎に六十五行乃至七十五行の文を刻し、裏....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
雨ふるなり云々、また曰く、下野国佐野の家にも秀郷より伝えし鎧あり、札に平石権現と
彫り付け牡蠣《かき》の殻も付きたり、かの家にては「おひらいし」の鎧とて答拝せらる....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
、その肉を食用したので、野馬の遺骨を観《み》、当時の人が骨や馴鹿《トナカイ》角に
彫り付けた野馬の図から推して、その野馬は小柄で身重く、※《たてがみ》と尾|粗《あ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
象の後に随い、次にまた一人同様の猴一疋を牽き、今一疋を肩に乗せて歩む体《てい》を
彫り付け、その銘文にこの象と猴はアルメニアまたバクトリアからの進貢するところとあ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
穿《うが》ちしに、岸の崩れより一双の金鶏を獲たり。重さ百銭目にして、山神の二字を
彫り付けあり。この藤太は近衛院の御時の人にて、金商橘次、橘内橘王が父なりと。今も....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
で知らぬ者がない。 文字を知る人が多くなってからの石は、大きく立派に名を書いて
彫り付けてあるが、古いものはただ浮彫り線彫りの像であり、または何もないただの石も....