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「彫塑〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

彫塑の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
紀行文家の群れ」より 著者:小島烏水
いぶ消えた。その後『文章世界』で読者から紀行文家を投票させて、最高点を得た人に、彫塑かまたは油絵肖像を贈呈するということであった。私はたいてい当選者は決まってい....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
。 尤も観照とか見るとか視覚とかいうことは何も映画に限ったことではない。絵画・彫塑・写真・舞踊・劇に至るまで、之に基いているわけだが、映画は之を単に動く写真と....
梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
評議を重ねているところへ古賀得四郎氏の友人、春吉の医師松田盛氏の紹介で糸島出身の彫塑家津上昌平氏がこの評議に参加した。 津上氏は帝展に数回特選され、数多の名士....
灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
」や独逸の「ヘスリンク」から此頃新着したばかりのもので、各種の図案粧飾、又は名画彫塑の複製帖等、何れも精巧鮮美、目も覚めるようなものばかりであった。其価を云えば....
『この心の誇り』」より 著者:宮本百合子
キンネーアドと、スーザンとを再び結びあわす必然をもたらした。ブレークは、近代派の彫塑家で、きわめて富裕な大理石商の息子である。ブレークにとっては、スーザンが偉大....
田舎」より 著者:プレヴォーマルセル
he'm〕 だなんと云ったものだが、今の流行にはもうそんな物は無い。文士や画家や彫塑家の寄合所になっていた、小さい酒店が幾つもあったが、それがたいてい閉店してし....
認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
であり(イデア)、姿の判然とした形のあるもの(エイドス)である。そういう風に所謂彫塑的に表象される現わなものなのである。そういう真理は美しく怡《たの》しく又為め....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
処の自然に対する人間による征服という一面を失わぬとすれば、他方は人間が自然に於て彫塑的な表象としてのイデー・形象・を見出そうとするものである。之はすでに人間的教....
辞典」より 著者:戸坂潤
安定した形が成り立つ形相(エイドス―イデア)の世界である。秩序なき質料の世界は、彫塑的な形相によって初めて調和ある秩序を与えられる。そこに初めて、真と美と善の―....
女客一週間」より 著者:豊島与志雄
しれない。だが、そんなことより、島村は自分の仕事を持っていた。アトリエに籠って、彫塑の泥土をこねまわさねばならない。アトリエは彼の城廓だ。女中にも、誰にも、やた....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
あとにも、妙な展覧会が現れたことがあった。たしか、三科、と名乗ったと思う。今日の彫塑をさす意味の三科とちがって、今の二科会の更に進歩的なという意味ではなかったろ....
芸術の人間学的考察」より 著者:中井正一
るけれども、むしろかかる空間こそが生《なま》であり現実的にも考えられる。陳列場と彫塑は同じ空間に住まないと共に、後者のほうがわれわれにもっと生《なま》であるとも....
回想録」より 著者:高村光太郎
古をしている。それが実に厳しく、それを見てそんなものを拵えたのだが、それを学校の彫塑会という展覧会に出したら、岩村透さんや白井雨山さんが目をつけて評判になった。....
美術学校時代」より 著者:高村光太郎
た。学校に在っての制作は二年間くらいは何でもなかったが、その後渡辺長男君が初めて彫塑会という会を作り、学校の生徒だけで展覧会を開いたりするようになってから僕の仕....
牢獄の半日」より 著者:葉山嘉樹
る血潮のどよめき。 この上もない絵画の色――山の屍、川の血、砕けたる骨の浜辺。彫塑の妙――生への執着の数万の、デッド、マスク! 宏壮なビルディングは空に向っ....