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影響力
「影響力〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
影響力の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「党生活者」より 著者:小林多喜二
、築地の芝居と同じような遣《や》り方を知らず識《し》らずに云っていた。 伊藤の
影響力で、今迄のこの仲間に三人ほど僚友会の女工が入ってきた。それらは大ッぴらな労....
「渾沌未分」より 著者:岡本かの子
遠な黎明、黄昏といえば永遠に黄昏の世界だった。陸上の生活力を一度死に晒し、実際の
影響力を鞣してしまい、幻に溶かしている世界だった。すべての色彩と形が水中へ入れば....
「反戦文学論」より 著者:黒島伝治
を、感情にまで融合さし、それを力強く表現することによって、一般の労働者農民への、
影響力を広く、確実にしなければならない。文学の全×××宣伝力を挙げて、労働者農民....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
徒の父兄であられるとのことでしたが、そういう生徒は、自然それだけ他の生徒に対する
影響力も大きいわけでありますから、特に皆さんのお骨折をお願いしたいと存するのであ....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
の生活をもりあげていこうという、この塾の第一の眼目が、光りすぎた一人物の圧倒的な
影響力によって、自然にくずれてしまうのではあるまいか。そうしたことが気づかわれた....
「政治に関する随想」より 著者:伊丹万作
はない。 選挙が国民の義務であるためには、その選挙の結果が多少でも政治の動向に
影響力を持ち、ひいては国民の福祉に関連するという事実がなくてはならぬ。そんな事実....
「俳優倫理」より 著者:岸田国士
手本になっているということです。一般民衆がその俳優のどこかを真似ようとする。この
影響力について考えなければならない。俳優は民衆の一つの偶像である。俳優は直接一般....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
の劇場から、戯曲を書く興味と、感覚と、野心とを植えつけられるので、そのうち、最も
影響力をもつのは、自分がこれと思う優れた俳優の魅力、しかも、直接その俳優に接した....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
豪傑が大島くんだりで用いた慣用句としては似つかわしくないな。各時代の流人が村民に
影響力があったのは当然だろう。近代では徳川家康の侍女で朝鮮貴族出身のジュリヤおた....
「城」より 著者:カフカフランツ
気力を失わせるような環境、幻滅に慣れてしまうこと、またそれぞれの瞬間の気づかない
影響力、そうしたことのもつ大きな力を彼は恐れていた。だが、そうした危険とこそ彼は....
「審判」より 著者:カフカフランツ
最初の無罪宣告の際にこの逮捕を予見していたのです。ですからこういう状態はほとんど
影響力を持つことはありません。しかし、そのほかの無数の理由から、裁判官たちの気持....
「流刑地で」より 著者:カフカフランツ
くやさしいものだったわけだ。彼は相手の言葉をかわしながらいった。 「あなたは私の
影響力を買いかぶっておられるのですよ。司令官は私がもってきた紹介状を読みましたが....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
スは、最後まで少年らしい影を失わなかった人であるが、その彼にしてなお、時の流れの
影響力から免れることはできなかった。そしていまや新しい情景が――男を飾る危険と荘....
「はつ恋」より 著者:神西清
たしがザセーキン家で見たことを、逐一わたしに物語らせた。 父はわたしに、奇妙な
影響力を持っていたし、そう言えば、互いの関係にしたところで、やはり奇妙なものだっ....
「学界の純粋支持者として」より 著者:戸坂潤
、処が最後に本当の学界が残っているのだ。というのは、この現実の社会で学術が支配的
影響力を有つ限りの世界が、広義の所謂「学界」――学壇――であることは今更述べるま....