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「役僧〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

役僧の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
も弁解の法がない。彼も一も二もなく恐れ入ってしまった。 彼はこの近所の万隆寺の役僧教重であった。諸仏開帳の例として、開帳中は数十人の僧侶が、日々参列して読経鉦....
「仇討三態」より 著者:菊池寛
れて、しめっぽい青苔の道にも明るい日脚が射していた。 百名を越している大衆に、役僧たちも加わった。皆は思い思いの作務衣を着て、裏山へ分け入った。ぼろぼろになっ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
います」と、半七は訊いた。 「わたしのほかに俊乗、まだ若年でござりますが、これに役僧を勤めさせて居ります」と、祥慶は答えた。「ほかは納所の了哲と小坊主の智心、寺....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
から木曾路を引返し本庄宿へまいりまして、婦人ではあるけれどもこれ／＼の理由だ、と役僧にお竹の身の上話をして、其の寺に一泊いたし、段々｜日数を経てまいりましたが、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
たり、荒人神《あらひとがみ》のうつしを持ち出したりするということだから、三仏堂の役僧と、講中の重なるものとが、それを取調べのために小金ヶ原へ出張することになり、....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
そのお前、前へ伸上って、帳の中を覗こうとした媼があったさ。汝血迷ったかといって、役僧め、媼を取って突飛ばすと、人の天窓の上へ尻餅を搗いた。あれ引摺出せと講中、肩....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
足をかけることである。人は巧みに自分の途を開くことを要する。使徒たらんには、まず役僧たるを厭《いと》ってはならない。 世界に大なる冠があるごとく、教会にも大な....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
悲しそうにみえるのでした。 カトリーヌはいつもの席についていると、司祭は二人の役僧をしたがえて、聖餐の壇にのぼるのを見ました。どの僧もみな婆さんの識らない人ば....
「決闘」より 著者:神西清
それにつづく。その次が自分つまり補祭の番だ。つづいて紫帽をいただき十字架を捧げた役僧。そのあとには百姓や女房や子供やの群集が土埃を立ててついて来る。役僧の妻君と....
「九条武子」より 著者:長谷川時雨
条｜道孝《みちたか》公が、家扶《かふ》をつれて急いで東京から来着し、主《おも》な役僧一同へ、 ――かねて双方の間に約束いたしおきたることは、もし当山に万一の事....
「『七面鳥』と『忘れ褌』」より 著者:佐藤垢石
人が、社務所へきて、 『お札の一枚頂戴いたしたい』 『ご信心のことでご座ります』役僧がお札を差し出すと、それを受けとりながら、 『ご境内の雪景色は一入ですな。ご....
「増上寺物語」より 著者:佐藤垢石
士と名のつくものには、腫れものに触るようにして為すがままにした。 後難を恐れた役僧達は、相談の末数日後、また別当瑞蓮寺から千五百両借りてきた。そして、これを前....
「ドーヴィル物語」より 著者:岡本かの子
トに逢うため崖に付いた一筋の道を寺の方へ降りて行った。 七 寺の役僧に礼を云ってイベットは小さい手帳を乗馬服の内隠しに仕舞った。それから役僧の姿....
「欧米各国　政教日記」より 著者:井上円了
ン） 住職 Incumbent（インカムベント） 僧長 Dean（デーン） 本山役僧 Canon（カノン） 総住職 Rector（レクター） 本住職 Vicar....
「五重塔」より 著者:幸田露伴
くくり、手脱ることなく決算したるになお大金の剰れるあり。これをばいかになすべきと役僧の円道もろとも、髪ある頭に髪なき頭突き合わせて相談したれど別に殊勝なる分別も....