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往き戻り
「往き戻り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
往き戻りの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
形へ召されて、今頃まで何をしているのかのう」 「ここから京の上《かみ》まで女子の
往き戻りじゃ。それだけでも相当のひまはかかろう。どうでも藻に逢いたくば、内へはい....
「わが町」より 著者:織田作之助
二階の四畳半一間ある切り、おまけに頭がつかえるほど天井が低く陰気臭かったが、廓の
往き戻りで人通りも多く、それに角店で店の段取りから出入口の取り方など大変良かった....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
ぎたるなり。 「ばかなッ!」 ひとり自らののしりて、千々岩は起ちて二三度車室を
往き戻りつ。心にまとう或るものを振り落とさんとするように身震いして、座にかえりぬ....