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往生要集
「往生要集〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
往生要集の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「失楽園殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
去るに難き美しさは、この一書を綴るの労を厭わぬほどにして、正に宝積経や源信僧都の
往生要集の如きは、到底比すべくも非ずと思いたりき。 ――然るに、その最中余を驚....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
いい娘が次から次と、張られた網の上へ落下してくる有様は凄く憐れなものだった。私は
往生要集の地獄変相図を思い出した。 最後の一日を高松で暮した。栗林公園も桜の真....
「連環記」より 著者:幸田露伴
があり、法悟に於ては源信に数歩の先んずるものが有ったろうが、源信もまた一乗要訣、
往生要集等の著述少からず、寂心と同じように筆硯の業には心を寄せた人であった。 ....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
想の根柢には、浄土教より得たるところの遒麗と静寂とを兼ねたものがあった。慧信の『
往生要集』、覚鑁の『孝養抄』、さては隆堯の『念仏奇特条々』等、念仏に関した書で彼....
「美の日本的源泉」より 著者:高村光太郎
も多い。もと比叡山に蔵せられたものであるという事であるが、叡山横川の僧都源信の「
往生要集」に基く往生極楽の信仰をまのあたりに画きあらわした宗教画として、まことに....
「法然行伝」より 著者:中里介山
したが、つらつら思い見れば見る程、彼も難くこれも難い。 そのうちに恵心僧都の「
往生要集《おうじょうようしゅう》」は専ら善導大師の釈義を以て指南としている。そこ....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
認めることが出来たのであった。 空也に次いで出たのが恵心僧都源信である。彼は「
往生要集」を著わして、「往生極楽の教行は、濁世末代の目足なり。道俗貴賤誰か帰せざ....