征旅[語句情報] » 征旅

「征旅〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

征旅の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
古き小画」より 著者:宮本百合子
。内房は、いうに及ばぬ。彼が、余り屡々《しばしば》、また余り長い間音信も出来ない征旅についていた故か、三人の妻妾等は互の間に姉妹より睦しい情誼を結んだ代り、ルス....
三国志」より 著者:吉川英治
た。 正月、朝にのぼって彼は天子に謁し、賀をのべた後で、 「ことしもまた、西へ征旅に赴かねばなりますまい」 と、いった。 南の淮南は、去年、一年たたきに叩....
三国志」より 著者:吉川英治
内の留守が命ぜられ、残る軍はこぞって、 「北国へ。――官渡へ」 と、冀北征伐の征旅が、去年にも倍加した装備をもって、ここに再び企図まれたのであった。 冀州の....
三国志」より 著者:吉川英治
間隙をうかがうなど不測な事態が生じたとき、万全な備えがなくてはならない。――また征旅に上る玄徳にしても、その安心がなくては、腰をすえて蜀へ入れない。 で、荊州....
三国志」より 著者:吉川英治
が先陣にあたることはいささか不安がないでもありません。いや実をいえば一抹の暗雲を征旅の前途に感じますので」 「ほほう? それはいかなる仔細かの」 「※柔も、蜀に....
三国志」より 著者:吉川英治
魏呉の兵を迎え、どうして亡びずにいられるものではない。前途も多難、うしろも多事。征旅の夜にも、孔明の夢は、一夕たりとも、安らかではあり得なかったのである。 し....
私本太平記」より 著者:吉川英治
った。あすはもう立つばかりのこと……。久子」 「はい」 「あすの夜は、はやわしは征旅の途中、そなたは、留守の者をかかえて、そなただけのこの家になるなあ」 「どう....