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「征東〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

征東の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
乱世」より 著者:菊池寛
門の戦で捕えた俘虜だった。あれを長州人はひどく恨んでいるそうじゃから、あの轍で、征東の宮が伊勢をお通りになるときに、きっとわれわれは、その血祭というのになってし....
甲州鎮撫隊」より 著者:国枝史郎
いることだの、上野山内に、彰義隊が立籠っていることだの、薩長の兵が、有栖川宮様を征東大総督に奉仰り、西郷|吉之助を大参謀とし、東海道から、江戸へ征込んで来ること....
大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
於ては、慶喜討伐の大軍を起され、江戸に向けて発することにした。有栖川宮熾仁親王を征東大総督に仰ぎまつり、西郷隆盛参謀、薩長以下二十一藩、雲霞の如き大軍は東海東山....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
羽織――劇評は激評 朝鮮公使の抗議 日本演芸協会――「太閤軍記朝鮮巻」――忠勇の征東使――作者部屋の給料――「平野次郎」の脚本料 明治二十六、七年(上) 黙阿弥....
奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
歴史家によって認められているとはいえ、その実義仲の任ぜられたのは頼朝討伐のための征東大将軍であって、征夷ではなく、また内容からも征夷大将軍というべきものではなか....
「日本民族」とは何ぞや」より 著者:喜田貞吉
の綏撫同化の事蹟については、四道将軍の地方巡察、景行天皇の熊襲親征、日本武尊の西征東伐等、我が古史の伝うる所、またあえて尠少なりというではないが、しかもさらに最....
本州における蝦夷の末路」より 著者:喜田貞吉
すという大騒ぎになりました。その勢強く、官軍容易にこれを鎮定する事が出来ません。征東将軍紀古佐美が、今の江刺郡あたりの蝦夷と戦った際の如き、大軍を以て北上川を渡....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
その折、宗良親王が。――東の方に久しく侍りて、ひたすら武士の道にたずさわりつつ、征東将軍の宣旨など下されしも、思いのほかなるように覚えて詠み侍りし――と仰せられ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
都を発したあと朝議|紛々の結果ではあろうが、追っかけに、彼が矢矧についた日の頃、征東将軍ニ補ス との沙汰をとどけていたのである。征夷大将軍でないべつな官称だ。....