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征衣
「征衣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
征衣の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
の言葉に、ほととぎすは啼いて天主台のほとりを過ぎ、五月の風は茅渟の浦端にとどまる
征衣を吹いて、兵気も三伏の暑さに倦みはてた、とある。 過ぐる文久年度の生麦事件....
「寒中滞岳記」より 著者:野中至
ガチコツコツと、あるいは棚を釣り、薪《まき》を割り、殆《ほと》んど十二、三日間、
征衣《せいい》のまま昼夜|草鞋《わらじ》を解かず、またその間にはしばしば降雪に遇....
「三国志」より 著者:吉川英治
叙べた。 郎中|張均は、そういう玄徳の、従者も連れていない、しかも、かつて見た
征衣のまま、この寒空を孤影悄然と歩いている様子をいぶかしげに打眺めて、 「貴公は....