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征韓論
「征韓論〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
征韓論の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「近時政論考」より 著者:陸羯南
の主任の政に鞅掌し、廟堂の大議は多くかの人々をもって決定せしにあらざるか。ついに
征韓論は諸公の間に勢力を占め、六年の中頃に至りてますますその歩を進めたるもののご....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
同の敵たる慶喜を倒し、新国家建設の大業に向かった人たちも、六年の後にはやかましい
征韓論をめぐって、互いにその正反対をかつての朋友に見いだしたのであった。 明治....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
この「民権」の二字を他日に利用して憲政発達のためにその鋭才を用いるに至らず、不幸
征韓論に蹉跌して、明治の商鞅となったのは、実に惜しいことである。 六三 舶来....
「近世快人伝」より 著者:夢野久作
台兵と衝突していたものであるが、しかも、そうした不平士族の連中の中には西郷隆盛の
征韓論の成立を一日千秋の思いで仰望していたものが少くなかった。祖先伝来の一党を提....
「私たちの建設」より 著者:宮本百合子
者たちは、誕生第一日から侵略的な意図を持った。西郷隆盛の政治的破局の原因となった
征韓論は、その一つのはっきりした現われであった。 維新当時、それらの基礎薄弱な....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
いで、度々伯父さんを捉まえては大議論をしたそうだ。二葉亭の東方問題の抱負は西郷の
征韓論あたりから胚胎したらしい。こんな塩梅に児供の時分から少し変っていたので、二....