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径
「径〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
径の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「伝吉の敵打ち」より 著者:芥川竜之介
村《さんそん》である。その上|笹山《ささやま》村に隣《とな》り合っているから、小
径《こみち》も知らないのは一つもない。(地図参照)伝吉は現在平四郎の浄観《じょう....
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
な魅力《みりょく》を添えるようだった。
オルガンティノは寂しそうに、砂の赤い小
径《こみち》を歩きながら、ぼんやり追憶に耽っていた。羅馬《ロオマ》の大本山《だい....
「松江印象記」より 著者:芥川竜之介
ないし大阪のごとくになるということは、必ずしもこれらの都市が踏んだと同一な発達の
径路によるということではない。否むしろ先達《せんだつ》たる大都市が十年にして達し....
「白」より 著者:芥川竜之介
のらいぬ》ね。」などと、地だんだを踏んでいるのです。坊ちゃんも、――坊ちゃんは小
径《こみち》の砂利《じゃり》を拾うと、力一ぱい白へ投げつけました。
「畜生《ちく....
「保吉の手帳から」より 著者:芥川竜之介
んよ。こっち! こっち!」
彼は鶺鴒の云うなり次第に、砂利《じゃり》を敷いた小
径《こみち》を歩いて行った。が、鶺鴒はどう思ったか、突然また空へ躍《おど》り上っ....
「妖婆」より 著者:芥川竜之介
の事でした。何気なくそのコップをとり上げた新蔵が、ぐいと一息に飲もうとすると、直
径二寸ばかりの円を描いた、つらりと光る黒麦酒の面に、天井の電燈や後の葭戸《よしど....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
(Polos)と名づける日時計である。後者は一本の垂直な棒の下へその棒と同長の半
径を有する凹半球に度盛をした盤を置いたものである。水時計は水かあるいは他の液体が....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
の広大 攻者の威力が敵の防禦線を突破し得るほど十分であっても、攻者国軍の行動半
径が敵国の心臓部に及ばないときは、自然に持久戦争となる。 ナポレオンはロシヤの....
「絵本の春」より 著者:泉鏡花
を乞いつつ言った。 不気味に凄い、魔の小路だというのに、婦が一人で、湯帰りの捷
径を怪んでは不可い。……実はこの小母さんだから通ったのである。 つい、(乙)の....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
灯黄色に、広場の端へ駈込むと……石高路をがたがたしながら、板塀の小路、土塀の辻、
径路を縫うと見えて、寂しい処幾曲り。やがて二階屋が建続き、町幅が糸のよう、月の光....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
とある灯をたよりに、ものの十|間とは進まないで、口を開けて足を噛む狼のような巌の
径に行悩んだ。 「どうです、いっそここへ蹲んで、壜詰の口を開けようじゃありません....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
がましい申分かは存じませぬが、その点の御理解が充分でないと、地上に人類の発生した
径路がよくお判りにならぬと存じます。稀薄で、清浄で、殆んど有るか無きかの、光の凝....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
知るであろう。現在としては既成宗教のドグマと、われ等の教義との間に、いかに多大の
径庭があるかを明かにしたのを以て満足するとしょう。 諸子はわれ等の主張が、既成....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
はまた、この感応作用を使い、電流を生ずる機械を作ろうとした。初めに作ったのは、直
径十二インチ、厚さ五分の一インチの銅板を真鍮の軸で廻し、この板を大きな磁石の極の....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
なる事が判明した。今日の飛行機は莫大の燃料を要し、その持つ量のため戦闘機の行動半
径は大制限を受けるのだが、将来動力の大革命に依り、戦闘機の行動半
径も大飛躍し、敵....