待ち得[語句情報] »
待ち得
「待ち得〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
待ち得の前後の文節・文章を表示しています。該当する2件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒百合」より 著者:泉鏡花
と揺ぶられる、のりうつぎの花の梢は、少年を包んで見えなくなった。 これをこそは
待ち得たれ、黒い星一ツ遥か彼方の峰に現れたと見ると、風に乗って矢のごとくに颯と寄....
「空家」より 著者:宮崎湖処子
に別れしなり、夫が遠征の百日間は、彼は空しく空閨《くうけい》を守りたりしが、夫を
待ち得しと思いし日より、なお五十日の間、寂しき夜を怨《うら》み明かし、なお幾夜か....