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「待ち〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

待ちの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
から彼の顔を見上げるようにして、 「和泉屋《いずみや》さんが、お居間でお帰りをお待ちでございます。」と言った。 彼はうなずきながら、ぬれ手拭を杉の手に渡した。....
神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
《デウス》のようにこの国に来ても、勝つものはないと云う事なのです。」 「まあ、御待ちなさい。御前《おまえ》さんはそう云われるが、――」 オルガンティノは口を挟....
或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
な星影がちらつき出した。けれども甚太夫は塀に身を寄せて、執念《しゅうね》く兵衛を待ち続けた。実際敵を持つ兵衛の身としては、夜更《よふ》けに人知れず仏参をすます事....
袈裟と盛遠」より 著者:芥川竜之介
いに耽っている。 その独白 「もう月の出だな。いつもは月が出るのを待ちかねる己《おれ》も、今日ばかりは明くなるのがそら恐しい。今までの己が一夜の中....
奇遇」より 著者:芥川竜之介
びこんで来たり、どこかの奥さんが自殺したり、いろいろな事件が起るのですが、――御待ちなさいよ。事によると机の抽斗《ひきだし》に、まだ何か発表しない原稿があるかも....
奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
んは水口《みずぐち》の腰障子を開けると、暗い外へ小犬を捨てようとした。 「まあ御待ち、ちょいと私も抱いて見たいから、――」 「御止《およ》しなさいましよ。御召し....
金将軍」より 著者:芥川竜之介
い。宣祖王《せんそおう》はやっと義州《ぎしゅう》へ走り、大明《だいみん》の援軍を待ちわびている。もしこのまま手をつかねて倭軍《わぐん》の蹂躙《じゅうりん》に任せ....
お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
五人、金庫の前や神棚の下に、主人を送り出すと云うよりは、むしろ主人の出て行くのを待ちでもするような顔をしていた。 「きょうは行けない。あした行きますってそう云っ....
西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
ては、折角《せっかく》の君の名論も、徹頭徹尾ノンセンスと云うよりほかはない。まあ待ち給え。それは君はそう云う史料の正確な事を、いろいろの方面から弁護する事が出来....
馬の脚」より 著者:芥川竜之介
ばした上、別人のように窶《やつ》れている。が、彼女を見ている瞳《ひとみ》は確かに待ちに待った瞳だった。 「あなた!」 常子はこう叫びながら、夫の胸へ縋《すが》....
さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
何かと云うと、これはイエス・クリストの呪《のろい》を負って、最後の審判の来る日を待ちながら、永久に漂浪を続けている猶太人の事である。名は記録によって一定しない。....
初雪」より 著者:秋田滋
こで裸も同然な姿のまま椅子のうえに腰をかけた。こうして彼女は時計が一時を打つのを待ち、更に二時が鳴るのを待った。寒かった。体はぶるぶる顫えた。けれども彼女は風邪....
良夜」より 著者:饗庭篁村
予はこれまでにて筆を措くべし。これよりして悦び悲しみ大憂愁大歓喜の事は老後を待ちて記すべし。これよりは予一人の関係にあらず。お梅(かの女の名にして今は予が敬....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
どだった。おそろしいもの影が、雪の夜のぼんやりすさまじく光るなかで、彼の通る路に待ちうけていた。荒れはてた野原の彼方の遠くの窓から流れてくる光が、ちらほらとほの....
親ごころ」より 著者:秋田滋
、教会へ這入って来る人の顔を一つ残らずじいッと視つめていた。彼は、学生が日曜日を待ち佗びるように、日曜が来るのを首をながくして待った。その日は、教会が絶えず人で....