待受ける[語句情報] » 待受ける

「待受ける〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

待受けるの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
新生」より 著者:島崎藤村
《ひと》り悄然《しょうぜん》と西の方へ下って行った。 マルセエユ行の船を神戸で待受ける日取から言うと、岸本はそれほど急いで東京を離れて来る必要も無いのであった....
千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
。急に山々の景色は淋しく、明るく成った。 炬燵話 私が君に山上の冬を待受けることの奈様に恐るべきかを話した。しかしその長い寒い冬の季節が又、信濃に於....
」より 著者:島崎藤村
分の手に抱取った。 上りの汽車が停まるべきプラットフォムのところには、姉夫婦を待受ける人達が立っていた。やがて向の城跡の方に白い煙が起った。牛皮の大靴を穿いた....
」より 著者:島崎藤村
ッとして坐っていられないという風であった。 お種は肩を怒らせて、襲って来る敵を待受けるかのように、表座敷の方を見た。 「なんでも彼等は旦那や俺の遣方が悪いよう....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
けは無事に果したが、まだ、少なくとも三日間の後に帰ると言った田山先生を、この船で待受けると言った約束は残っている。 さすがにこれだけの理由と事情とが、一時の癇....