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律令
「律令〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
律令の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
よ、なぞはその急の字なんだ。おめえなんぞは知らねえに決まってるがね。ありゃ急々如
律令《きゅうきゅうにょりつれい》というのろいことばのかしら文字さ。のろいの人形に....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
、鶴田弥太郎(皓)、村田虎之助(保)に新律取調を命ぜられた。かくて委員諸氏は大宝
律令、唐《とう》律、明《みん》律、清《しん》律などを参酌して立案し、同年八、九月....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
かの牡丹燈を焚き捨てて、かれらを九泉の獄屋へ送るというのでありました。 急々如
律令(悪魔払いの呪文)、もう寸刻の容赦はありません。この判決をうけた三人は、今さ....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
利く、女房|持たば音楽師、画工、産婆三割徳ぞ、ならば美人局、げうち、板の間|※如
律令と唱えて谷川に流し捨るがよいとの事、憎や老嫗の癖に我を嬲らるゝとは知ながら、....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
発生しなければならぬ。権藤氏によると、元来風俗は恒例へ、恒例は礼儀へ、礼儀は制度
律令へ、進化漸化するのであるが、こうした道徳的成俗は自然を以て本としなければなら....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
考えると多少ショウヴィニズムの臭がある。この種の論者の論拠とするところは、大宝の
律令をもって唐の
律令に対照し、その全部が彼の模倣でなく、所々にわが国情に適するご....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
よって、かの牡丹燈を焼き捨てて、かれらを九泉の獄屋へ送るというのであった。急急如
律令、もう寸刻の容赦もない。この判決をうけた三人は、今さら嘆き悲しみながら、進ま....
「文学以前」より 著者:豊島与志雄
共に食卓に就いて、手を洗わずにパンを割いて食べたことは、食事の前に手を洗うという
律令を破るものであって、この点で、彼は直接に祭司や教師の階級と衝突した。然し彼に....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
欲の統御に関するかかる厳格な教義の外に、なお他の事情が、おそらく、結婚を奨励する
律令が十分にその効果を挙げることを、妨げているのであろう。 人民は階級に分たれ....
「銅銭会事変」より 著者:国枝史郎
貴殿にお話し致す。――貴人横奪、槐門周章。丙より壬、一所集合、牙城を屠る。急々如
律令。――つまりこういう意味でござった。甲斐守殿へお伝えくだされ」 「して、茶椀....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
るとの由であるが、伊勢のはどこの神社の発行でもない。手製のもので、裏面には急々如
律令と書くのだそうだ。昔はたぶん軒並みに全部やっていたものと思われるが、今ではシ....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
とお目にかけようと思って、こうしてここに突っ立っているのさ。……いやはや、急々如
律令《きゅうきゅうにょりつれい》……山谷《さんや》を漕ぎだすと、いきなり、ドッと....
「犂氏の友情」より 著者:久生十蘭
一 山川石亭先生が、蒼《あお》い顔をして入って来た。 「どうも、えらいことになりました」 急々如
律令《きゅうきゅうにょりつれい》といったていで椅子に掛けて、ぐったりと首を投げ出....
「火葬と大蔵」より 著者:喜田貞吉
れし頃、既に仏法盛に行はる。仏家に荼毘の葬あり。文武四年道照遷化、火葬あり。此年
律令成れり。令に古令新令あり。古令は大宝令なり。今伝はるは新令、是養老の令なり。....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
輸入するために、先ず漢文を移植しなければならなかった。近江朝廷の令にしても、大宝
律令にしても漢文で記されねばならなかったし、詔勅も上奏も太政官符も戸籍も歴史も、....