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「律調〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

律調の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
濁酒を恋う」より 著者:佐藤垢石
となりは深閑としている。ゴク、という音が玄関の三和土の土間に反響して、何とも快い律調を耳に伝えるじゃないか。この音を聞いただけで、もう僕は往生を遂げても、かまわ....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
和してひちりきの音が冷々とながれていた。 そこらの小路の公卿屋敷らしい。吹奏の律調の厳かな裡にも哀調があるところから察すると、酒興に更けている公卿たちのすさび....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
転訛したような謡も、木の葉笛には複雑すぎてだめだった。 結局、彼は、神楽囃子の律調を頭に描きながら、木の葉を唇に当て、しきりと妙な音を吹きたてて道の遠さを忘れ....