後れ馳せ[語句情報] »
後れ馳せ
「後れ馳せ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
後れ馳せの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「空を飛ぶパラソル」より 著者:夢野久作
づたいに走って来るのが見える。その外にもう一人、サアベルを掴んだ警官らしい姿も、
後れ馳せにプラットホームから駈け降りて来るようであるが、しかしまだ四五町の距離が....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
って、此活動する雲の下に魅せられた様に彳んだ。冷たい風がすうっすうっと顔に当る。
後れ馳せに雷がそろ/\鳴り出した。北の方で、条をなさぬ紅や紫の電光が時々ぱっぱっ....
「沼夫人」より 著者:泉鏡花
いから、手廻しよく、留守は板戸の開閉一つで往来の出来る、家主の店へ頼んで、一足|
後れ馳せにでも、 (坊ちゃん)……か何かで、直ぐに追着く。 だから、いつでも女....
「人の国」より 著者:豊島与志雄
て、一寸話が途絶えた時、実は夕方早く帰って皆と食事を共にするつもりだったことを、
後れ馳せに思い出して、慌しく帰りかけた。 もうすっかり暮れてしまって、一日の遊....