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「後下がり〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

後下がりの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
怪しの館」より 著者:国枝史郎
のありさまを知らせてやろう」 そこで物音を立てぬよう、彼らに姿を見せぬよう、背後下がりに退いた。数間来た所でクルリと振り向き、抜き身を袖で蔽ったが、腰をかがめ....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
の裏をかいて飛びのくや、小門を肩でグッーと押して、開いた隙から裏庭へはいった。背後下がりの刻み足で、太刀は中段真の構え、兵馬の眉間へ、鋩子先をさしつけ、居つかぬ....
濞かみ浪人」より 著者:吉川英治
七歳だった。若いくせにいつも襟元がうす汚い。袴の紐もよく締まって居ないと見えて、後下がりに摺ッこけている時が多い。 『オイ、数右衛門』 と、呼ぶと、 『ウウム....