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後人
「後人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
後人の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
るようじゃ、たいした事もなかったと見えますね」
「事実そのとおりなんです。あれ以
後人形が出ない代りに、死霊は連続的に出没していますよ」と法水は先を打たれて、苦笑....
「大阪夏之陣」より 著者:菊池寛
者がなかったので、自分で「一旦扱いをして、濠を潰せば落ちる」と云ったと云う。多分
後人の作為説であろうが、家康の大阪城に対する対策も同じであって、大阪冬の陣に、和....
「真田幸村」より 著者:菊池寛
、佐野天妙であるとも云い、犬伏と云う所だと云う説もある。此の兄弟の激論は、恐らく
後人の想像であろうと思う。信幸も幸村も、既に三十を越して居り、深謀遠慮の良将であ....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
ンドリアの文庫の滅亡は惨絶凄絶を極めて、永く後世をして転た浩嘆せしめる。近頃之を
後人の仮作とする史家の説もあるが、聖経、詩賦、文章、歴史等古代の文献が尽く猛火の....
「海底都市」より 著者:海野十三
日本は戦争に負けて、せまい国になってしまったことは知っているでしょう。しかしその
後人間はどんどんふえで、陸の上だけでは住む場所もなくなったんです。なにしろ相当広....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
まっていると思う。近頃の戦争文学にしてもがそうである。世界大戦の休止して約十年の
後人間はやっと戦争を芸術として味わうだけの安定を得たのである。日本では関東大地震....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
こと、死んでから後も容易に私の魂から離れなかったのでございます。私がどうやらその
後人並みの修行ができて神心が湧いてまいりましたのは、偏に神様のおさとしと、それか....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
あるから、永遠に滅びないこと――それ等の重要事項が、なかなか良く説かれて居る。今
後人類の指導原理――少くとも具眼有識者の指導原理は、これ以外にある筈がないであろ....
「加利福尼亜の宝島」より 著者:国枝史郎
儀の令たり。二人絹を市に挟み互いに争う。令これを両断し各※一半を分ちて去らしめ、
後人を遣わして密かにこれを察せしむ。一人は喜び、一人は慍る色あり。ここにおいて喜....
「夢のお七」より 著者:岡本綺堂
、円乗寺の寺記には、 「又かたはらに弥陀尊像の塔あり。これまたお七の菩提のために
後人の建立しつる由なれど、施主はいつの頃いかなる人とも今明白に考へ難し。或はいふ....
「手長と足長」より 著者:喜田貞吉
其宅窟を審察して、藤縄を剪断す。長人去る事能はず、終に窟中に斃る。其脛八掬あり。
後人奇として之を祀るといへり。 とある。大太郎法師と同じく、一つの巨人伝説の附....
「本州における蝦夷の末路」より 著者:喜田貞吉
のだとして、脅喝的の書面を寄せたものすらありました。これと申すもこれらの人々が、
後人をしてそれ程の感じを起させる程までに、すでに日本民族に同化していたからであり....
「「エタ」名義考」より 著者:喜田貞吉
うのは「何なる詞ぞ」という表題の下に、「穢多」の二字を注してある。この二字或いは
後人の加筆の竄入とも見られぬ事はないが、その証拠のない限り、まず「塵袋」著者の書....
「旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
人にその素姓を尊からしむるの意思のなかった事は、最も明白な次第である。したがって
後人が強いて種々の付会をなして、世人をしてこれを疑わしめるような系図を誇張するこ....
「融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
とでありました。しかしこれはたまたまその石碑が建っているがために、ことさらに深く
後人を感ぜしめるのでありまして、その碑のない地方においても、それと似た事実は、実....