後代[語句情報] »
後代
「後代〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
後代の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十本の針」より 著者:芥川竜之介
ある。わたしたちの心の中に一すじの炎の残っている限りは。――もっとも時々彼の声は
後代《こうだい》のマイクロフォンを待つかもしれない。
十 言葉
....
「おぎん」より 著者:芥川竜之介
ほうきょうにん》の受難の中《うち》でも、最も恥《は》ずべき躓《つまず》きとして、
後代に伝えられた物語である。何でも彼等が三人ながら、おん教を捨てるとなった時には....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
復讐の挙も、彼の同志も、最後にまた彼自身も、多分このまま、勝手な賞讃の声と共に、
後代まで伝えられる事であろう。――こう云う不快な事実と向いあいながら、彼は火の気....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
ている。
ポオ
ポオはスフィンクスを作る前に解剖学を研究した。ポオの
後代を震駭《しんがい》した秘密はこの研究に潜んでいる。
森鴎外
畢竟....
「二つの道」より 著者:有島武郎
ずに残っているといわねばならぬ。
その思想と伎倆《ぎりょう》の最も円熟した時、
後代に捧ぐべき代表的傑作として、ハムレットを捕えたシェクスピアは、人の心の裏表《....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
、第三紀時代のちょうど中ごろなんだ。洪積層は、それから十万年もあとだよ。すると、
後代の地層中にいる気遣《きづか》いのない生物がいるとなると、当然まだ、『|天母生....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
もった他の民族のそれである。 この第一の部類は、後に古代の哲学者によりまたその
後代の思索家によって追究され改造された考えと直接に連関しているものである。実際古....
「水の女」より 著者:折口信夫
ちの郷の一統なのであった。 第一章に言うたようなことが、この語についても、遠い
後代まで行われたらしい。「烏羽玉のわが黒髪は白川の、みつはくむの水を汲む為事が、....
「読書子に寄す」より 著者:岩波茂雄
であろう。近時大量生産予約出版の流行を見る。その広告宣伝の狂態はしばらくおくも、
後代にのこすと誇称する全集がその編集に万全の用意をなしたるか。千古の典籍の翻訳企....
「山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
柔軟はあるが、脇士・梵天・帝釈・四天王等の配置が浄土|曼陀羅風といえば謂えるが、
後代風の感じを湛えている。其を除けると、中尊の態様、殊に山の端に出た、胸臆のずっ....
「岩波文庫論」より 著者:岩波茂雄
寄せた辞の 「近時大量生産予約出版の流行を見る。その広告宣伝の狂態は姑く措くも、
後代に貽すと誇称する全集が其編集に万全の用意をなしたるか。千古の典籍の翻訳企図に....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
団十郎 団十郎の部屋――芝居の改良はこれから――芝居の飲食物――外国人の書面――
後代の面目 似顔絵と双六 「霜夜鐘十字辻筮」――芝居の草双紙――絵双紙屋――春近....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
のかわりに一つの幻像を見る――壮大で、ものものしく、そして自己創造的な幻像を――
後代の人はこのような幻像のまやかしに惑乱させられた。そうして想像に描くまま偉大な....
「大力物語」より 著者:菊池寛
てしまった。その後、水論はなくなってしまったが、この石は大井子の水口石といって、
後代まで残っていた。この事件で、大井子の大力が初めて知れたのである。 ところが....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
わゆる「安心立命」(悟り)があります。 この現実と理想との考え方は、釈尊はじめ
後代無数の名僧知識たちが、現実生活のあらゆる辛酸を嘗め尽し、あらゆる困難を克服し....