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後半
「後半〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
後半の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「子供の病気」より 著者:芥川竜之介
ち目の前を通り過ぎた。「一体十九世紀の前半の作家はバルザックにしろサンドにしろ、
後半の作家よりは偉いですね」客は――自分ははっきり覚えている。客は熱心にこう云っ....
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
は日本にも渡来した事がありはしないか。現代の日本は暫く措《お》いても、十四世紀の
後半において、日本の西南部は、大抵|天主教《てんしゅきょう》を奉じていた。デルブ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
、この二千紀が一ブラーマ日に当る。この――八六億四〇〇〇万年の長きに当る――日の
後半の間はブラーマもまたすべての生命も眠っている。しかして彼が眼を覚ますとそれか....
「戦争中止を望む」より 著者:伊丹万作
性がある。外交の手腕によってはボルネオくらいは残し得るかもしれない。しかし今年の
後半期においてはそのようなことはすでに夢となっているだろうし第一もはや工作の余地....
「地中魔」より 著者:海野十三
しまうのだった。なんという不気味な、いやらしい恰好の地底機関車だろう! 車体の
後半分は、普通の汽車の運転台と大した変りはなかった。 「よいしょッ!」 と子分....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
の毒なる道の悪さだ。 ◯一月は遂に過ぎた。前半は正月休みで、応接に忙しかったし、
後半は原稿で殆んど隙のないほどの忙しさであった。 原稿の依頼も仲々数を加えて、....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
ず」という批評を貰ったことを覚えている。その前半がきっとよほどのお得意で、そして
後半がよほどの不平だったのだろうと思う。 が、二年の時の何とかいう国語の先生は....
「暗号の役割」より 著者:海野十三
しまう」 それからもう一つ、感想を持った。 「前半は、いやにぴんぴん響くのに、
後半になるとそれがなくなっている」 それ位にして、あとは正攻法に移る。 まず....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
こで、ぷつりと切れている。通信隊員の懸命の努力にも拘らずスイギン提督からの無電の
後半は、ついに、受信することができなかった。 一体、なにごとが起ったのであろう....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
木が、寥寂たる夕暮れにその頂きを徒らに天へとどかせようとしているかのように、その
後半生を陰鬱のうちに送ることとなった。不思議な人生の力に駆られて互いに抱擁し合っ....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
、博愛事業にも関係しなかったことである。もちろん個人としての慈恵はした。 また
後半生には、科学上の学会にも出席しない。委員にもならない。これは一つは議論に加わ....
「沼畔小話集」より 著者:犬田卯
ていた。久しぶりで彼は酔っぱらってさえいた。 彼の前半生は――といってももはや
後半生も残り少なになっているのであるが――かかることの絶えざる繰りかえしであった....
「仲々死なぬ彼奴」より 著者:海野十三
であった。喜助にはもう何事を望む気持もなかった。誰を待つことも考えられなかった。
後半が脱落している書物の、その最後の一行を読みおわったような感じだった。そうなっ....
「古事記」より 著者:太安万侶
事記の企畫(序文の第二段) ――前半は天武天皇の御事蹟と徳行について述べる。
後半、古來の傳えごとに關心をもたれ、これをもつて國家經營の基本であるとなし、これ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
護は容易ならぬ大問題であった。 4、道路及び要塞 欧州道路の改善は十八世紀の
後半期以後急速に行なわれたもので、ナポレオンは相当の良道を利用し得たけれども、フ....